作家単位で好きなんだ……!
今回のまよこれは、もはや常連の域に達したシュテファン・フェルト。
今回はマーリンという作品を紹介します。「まほうつかいの名前?」こと星野☆船長がお送りします!
目次
基本情報
人数 | 2-4人 |
時間 | 90分~ |
発売 | 2017年 |
言語依存度 | なし |
ルールの複雑さ | 1ゲーム目で理解できる |
遊ぶならどんな時? | すごろくっぽいので、重いゲームの入口に |
ボドゲーマ: マーリン
BoardGameGeek: Merlin
おもしろポイント
- ロンデルシステムで他の人がゲームを作るとこうなる?
- サイコロの出目に惑わされるな、必要ならりんごを食べろ!
- ここぞというタイミングでマーリンの杖を使おう
ノートルダム vs 大聖堂!
マーリンはミヒャエル・リーネックとシュテファン・フェルトの共作です。大聖堂とノートルダムの作者が2人で作ったんだったら面白いに決まってるじゃないの!と、船長は意気揚々と個人輸入に入れたのでした。日本語ルール?BGGにあるんじゃない?という、気軽な感じです(かごに入れてから確認したら、ちゃんとありました)
でも、マーリンは別に大聖堂とはあまり関係のないフレーバーのようで、6つの公国に自分の騎士を巡回させ、伯爵を置いて資材をもらったり影響を及ぼしたりして得点するゲームです。公国の外には郊外もあり、ここにも荘園を建築していきます。
エリアマジョリティの要素、セットコレクションの要素、ダイスに左右される展開もありながら、一発逆転を狙う仕組みも入っていて、何度か遊ぶと他の人の行動やダイスを見る暇も出てくるんじゃないかなという感じです。
見よ!これが盤面だ!



かなり広く机を使うゲームなので、ドーンと広げられる場所で遊びましょう。どのくらい使うかというと、メインボードの広さは箱の1.5倍くらい。個人ボードは人数分あり、上部と左右に少しスペースが必要です。さらに、郊外を作りますが、これはボードの1/5くらいのサイズが必要です。
ただね……ボードは大きい方が絶対楽しいって!
ロンデル
ロンデルが採用されているゲームといえば、過去にインペリアル2030で遊んだ時にちょこっと出てきましたが、マック・ゲルツというデザイナーのゲームでは定番のシステムです。円形のすごろくをぐるぐる回り、止まったマスの効果を使う物です。マーリンのロンデルはインペリアル2030と比べるとかなり大きめ……盤面の中央全てです。
マーリンコマ1つと各プレイヤーの騎士コマがロンデルに立っていて、このコマをぐるぐる回します。

そもそも思ったように止まれない?
いきなり「こんなのロンデルじゃない!」と言いたくなってしまうのですが、マーリンでは自分の色のサイコロ3つとマーリンのサイコロ1つの合計4つサイコロを振って、自分の色のサイコロなら、自分の騎士コマを時計回りに移動出来ます。マーリンを動かす場合はマーリンのサイコロでなければいけませんが、そのかわりマーリンは時計回りとは限らず、どちらの方向に進めます。
救済措置
実質選択肢は最大5という中でのやりくりなので、いくつか動かしやすくする手立てが用意されています。
- 同じ出目が3つ以上ある場合は振り直し
- りんごを食べて、サイコロの出目を変更
- 旗を使って、移動方法を変更
- マーリンの杖で、止まった先のアクションを2回実行

りんごは聖杯を手に入れると手に入り、一つ食べればサイコロ一つを好きな出目にします。旗はロンデルを回っていく時に公国のマスに止まったり、影響を持っている公国から旗をもらえるマスがあるので、そこで手に入れる事が出来、騎士を逆方向に進めたり、移動後に対角線にあるマスに移動したり、サイコロをひっくりかえすSWっぽい事が出来たりします。
リソースはどんな風に使う?手に入れる?
旗は移動を助ける、反逆者を倒す、点数ボーナスの役割を果たします。
建築資材は郊外での荘園建設に使用します。
盾は反逆者を追い返す為に使います。
公国に影響力を持てば上記の材料が手に入りやすくなったり、エリアマジョリティの戦いが有利になります。
旗、建築資材、盾、影響は、公国マスに入って伯爵を配置する事で手に入れる事が出来ます。伯爵は4種あり、旗獲得なら旗手、建築資材獲得なら大工のように役割分担がされています。各公国には4種1つずつしか配置できないので、他のプレイヤーが置いているところに配置すれば、そのプレイヤーの伯爵を追い出す事が出来ます。

得点源
まず大きな得点源として2,4,6ラウンド終了時に得点計算が起きます。ここで得点出来ないと勝ちにくくなってしまいます。
反逆者
ゲーム開始時から、個人ボードの上部に各公国から反逆者が攻め込んできています。この反逆者が攻撃開始するのが2,4,6ラウンド終了時になっています。対応する色の盾を持っていれば、反逆者を追い返す事が出来ます。
もし、反逆者を追い返せなかった場合、反逆者タイル1枚につき-3点となってしまいます。

エクスカリバーのコマに止まったプレイヤーはエクスカリバーを獲得して、反逆者タイルを1枚除去できます。もし、追い返す時に全員を追い返せた場合、3点獲得も出来ます。
荘園
郊外でもエリアマジョリティが起きていて、荘園を置いたマスから地続きになっている同種の地形分の点数が入ってきます。同じ地形4枚を1人で独占していれば4点です。同着がいる場合、点数は人数で割って切り捨てます。

影響マーカー
影響マーカーは各公国に置かれていて、置かれた総数と同じだけ、一番影響マーカーを置いているプレイヤーに得点となります。同着は先程と同じで人数で割って切り捨てます。影響マーカーをたくさん置いた状態で止まるだけで、マーカーの数だけ得点出来るマスがあるので、合わせて使っていくと強力かもしれません。
各公国ごとに得点があるので、上手く取れればかなりの点数になります。また聖杯を持っていると、同値で勝負になった公国1つを勝利に変える事が出来ます。

伯爵コマ
伯爵は盤面に置いてあれば、場所を問わずそのまま得点になります。4つ全部が配置できれば4点です。
ラウンド終了時以外の得点
使命カード
使命カードはゲーム開始時に配られ、手番1回につき1枚まで達成させる事が出来ます。点数は1~3点の幅となっていて、条件はカードによって違います。

また、この条件を満たしていれば達成となる為、達成に必要な条件は手元からなくなりません。ちまちま達成させて点数を稼ぐ事も肝心です。
マスからの得点
旗の数だけ得点、盾の数だけ得点など、一挙にたくさんの得点が取れるマスがいくつかあります。計画的に入って、マーリンの杖を使えば、一気に10点以上が獲得出来る場合もあります。

最終ラウンド後の得点
りんごは1つ1点、未使用のマーリンの杖は1本2点です。マーリンの杖は2回同じアクションを取って2点以上が獲得出来るならどんどん使ってしまった方が良いでしょう。ゲームの最後まで残った旗や盾も、種類を問わず3つにつき1点になります。例えば、旗2枚、盾2枚なら1点です。
最初はどうしたらいいかわからない!
フェルトに慣れてると、そんなの当たり前という感じになりますが……とりあえず出目の部分にしか動けないので、止まった時の効果と、その次のターンでどこまで行けるのかを確認しておくと良いでしょう。
影響マーカーは率先して置いた方が良いです。伯爵コマもどんどん置いた方が良いです。1手番に1回、使命カードが出せると良いです。
行ける場所が少ないと感じたら、旗を使って無理矢理移動も考えてください。点数がたくさん取れると思うマスにどうしても行けないなら、りんごを食べましょう。いつか行けると思っていても、なかなか辿り着けません。
2点以上取れるタイミングであれば、マーリンの杖を使うかどうか検討しましょう。3回もチャンスがあるので2ラウンドに1本ペースで使っても良いくらいです。
荘園は地形によって大きな得点源になります。安定して点数が入ってくるので、資材を拾ったら建設しましょう。
反逆者は1枚たりともくらってはいけません(最初に反逆者をくらったせいで2着になった思い出)

さあ、マーリンで遊ぶっきゃない!
日本語ルールを印刷してから、なかなか開封されなかったマーリン……拡張も持ってるので、遊ぶなら平日の癖にゲーム会しかない!
Twipla最新情報
https://twipla.jp/users/sevenseas_blue
リクエストもOKなので「マーリンやりたい!」とお声がけください。持っていきます!

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