ま行 ボードゲーム

モナスタリウム(MONASTERIUM)を開封と和訳してみた

【ボードゲーム迷ったらこれ! Vol.052】

11月末頃に注文したボードゲームの開封祭を密やかに開催していたのですが、3回に分かれて届いた内の最後に届いたモナステリウムを開封、和訳していった話を書いていきます。

この回から、今までの紹介記事とタイトルの形式は変えていきますが、ナンバリングは記事内に残します。

基本情報

人数2-4人
時間90分~
発売2020年
言語依存度なし
ルールの複雑さ1ゲーム目で理解できる
遊ぶならどんな時?これから遊んで確認します

ボドゲーマ: モナスタリウム
BoardGameGeek: Monasterium

モナスタリウムって何?

モナスタリウムで検索してみると、修道院という風に出てきます。

ただ、盤面を見ると修道院の中に礼拝堂やキッチンや工房などがあったりするので、複合施設を指しているように感じます。

そういえば……日本語版が出たら、どんなタイトルになるのかな?

単純にモナスタリウムでも良いけど、せっかくなら邦題をつけて欲しいですね。Wooden Pints→酒場で格闘ドンジャラホイのコルピクラーニみたいな、ね?(伝わりにくい)

コンポーネント探訪

メインボード

【広げたらかなりデカい!】

いくつかある建物がそれぞれ修道院。だいぶ近くに建てましたね。サティアン?

全体を囲う点数など、ボードゲームでは当たり前の見た目です。全体的に流れる牧歌的なムード……もしかして、優しい世界のゲームなのかな?

修道院

【修道院のお隣も、そのお隣も修道院】

修道院の中には世俗的な建物、回廊、礼拝堂があります。修道院の中に世俗的な建物……なんか良い訳が本当はあるのかも?と思いますが、ルールブックをgoogle翻訳にかけると世俗的な建物と出るので、一旦それで。ちなみに原文では「secular building」です。

遊んでみた感じでは世俗的な建物は「部屋」と考えるとわかりやすかったです。他にもスープを作るキッチン、道具を使う工房、図書を使う書斎があります。

修道院の中にノービスと呼ばれる人型のコマを派遣していく事が得点につながります。

メッセンジャーと道

【メッセンジャーは馬車のようです】

中央の道をメッセンジャーは走り抜けていきます。ルールを読んでいくと、この道の右端は左端につながっていて、ワープするようです(え!?)

メッセンジャーが修道院入口にいる事で、ノービス達を修道院に派遣する事が出来ます。

ダイススペース

【ダイスは実際に置いてみた】

振ったサイコロを置くスペースです。ダイス配置フェイズで振ってここに置かれます。置いたダイスは後でアクションの時に使っていきます。

どんなアクションが出来るかは、お馴染みのアイコンでわかってくれ方式です。

個人ボード

教会の窓

教会の窓を修道院から持ってきて配置していく場所になります。教会の窓は5色もあってカラフルなので、綺麗に作りたい感じがするぞ~?

ノービス置き場

【実際にノービスも置いてみた】

ノービスコマを置く場所が24ヶ所……

ノービスコマを置いてある上の方に窓が5枚あり、これらは基本のアクションになっています。ノービスを送り込むと裏返ります。

その他のコマ、タイル

【よくある4色のプレイヤーカラー】

上段左から、ダイス、教会の窓、道具タイル、ロザリオタイル、アクションエリア、下段左からリロールタイルとダイス残り、図書タイル、スープタイル、影響タイルです。

一部のタイルはゲーム中に足りなくなる事もあるようですが、消耗品系のタイルは無限にある設定で遊ぶとの事。有限になるゲームの方がキツいイメージありますので、優しい世界のゲームなのかな?

ルール和訳してみた

以下に書いたルールは、インストするにあたって必要な最低限のルールを書き出しています。ゲームの準備にあたる部分や細かいアイコンの説明は省いてあり、ルールブックや本体がその場にある事を想定しています。

また、個人で訳した物なので不正確、間違いがあるかもしれません。その点をご留意いただいた上で、ゲームで遊ぶ上での参考になれば幸いです。

【ボードゲームらしいデザイン】

ゲーム概要

大聖堂学校の学部長になって、託されたノービス達を修道院に派遣して名誉を獲得するゲームです。

ノービス達を才能に応じて、部屋、礼拝堂、回廊に送り込みます。影響力を持ち、修道院にある使命を果たしていくと学校の名誉につながっていきます。

修道院とのつながりが深まると教会の窓を建てられるようになっていきます。窓が綺麗に飾られると、名誉を世に示す事が出来ます

3年間という時間の中で、一番名誉の高かった人が勝利します。

ゲームの流れ

ゲーム内時間で3年間行います。1年はプレイヤーの人数と同じだけのラウンドで構成され、スタートプレイヤーを各プレイヤーが1度行うとその年が終了します。

さらに、ラウンドは3つのフェイズに分かれています。

  • ダイス配置フェイズ
  • アクションフェイズ
  • 終了フェイズ

ダイス配置フェイズ

スタートプレイヤーが、自分の手元にあるダイス全てを1回だけ振ります。振った結果を見て、その中から数字を1つ選択し、同じ目のダイスを全てメインボードのダイススペースに置きます。

選ばれなかったダイスは手元に残り、また手番が来た時に振る事が出来ます。

左隣のプレイヤーが同じようにダイスを振って配置していきます。

ダイスを振らない、ダイスを置かないなどパスは出来ません。

全員が手元にある全てのダイスを配置し終わったらダイス配置フェイズが終了します。

ダイスの目が気に入らない場合はリロールタイルを裏返し、今振ったダイスを好きなだけ選んで振りなおせます。リロールタイルは1ラウンドに1回しか使用できません。

【最初はこの箱に入れてみて、入らなかったので変更した】

アクションフェイズ

アクションフェイズも、スタートプレイヤーから時計回りに行います。

手番が来たら、自分の色のダイスか白いダイスが1つ以上あるダイススペースを1つ選びます他のプレイヤーの色がついたダイスは選べません。

白いダイスと自分の色のダイスがあるなら、必ず自分の色のダイスから取らなければなりません。

選んだスペースからダイスを最大3個まで取って、個人ボードにあるアクションタイルの上に置いて、書かれたアクションを実行していきます。

6のスペースのみ、1ターンに1つまでしかダイスを取れません。

アクションはだんだん開放されて種類が増えます。ダイスを複数取っている時、全てを同じアクションにする必要はありません。

実行したら、ダイスを使用した事がわかるようにアクションタイルからボードの脇に移動させます。

ダイスを使い切ったら、左隣のプレイヤーに手番が移ります。

ダイススペースから全てのダイスが取り出され、使い切るまで続けます。

2手番とも同じスペースからダイスを(残っているなら)取っても良いです。

ダイス1つで1つのアクションが出来、標準のアクションはゲーム開始時点から使用出来ます。追加のアクションもありますが、ノービスがいるうちは、そのアクションを使用出来ません。

ダイスを使ってもアクションを実行出来ない場合、そのダイスは無駄になり、使った物として脇に置きます。

逆に、使用出来るアクションを放棄出来ません。可能なら必ず実行します。

アクションは以下の6つが標準アクションです。

  • 修道院にノービスを派遣する
  • スープタイル1つを獲得する
  • 影響タイル1つを獲得する
  • ロザリオタイル1つを獲得する
  • メッセンジャーを1スペース右に進める
  • 好きな場所のアクションを実行出来る

メッセンジャー

メッセンジャーはメインボード中央の道路を左から右に向かって歩いていきます。最後のスペースからさらに進むと、一番左端のスペースにワープします。

メッセンジャーはノービスの派遣ルール(後述)に関わっており、修道院の入口にメッセンジャーがいないとノービスの派遣は出来ません。

一度ノービスの派遣をしてしまえば、その後はメッセンジャーがいなくても修道院にノービスを派遣出来ます。

また、メッセンジャーがボーナスのあるマスに入ったり通過した時、描いてあるボーナスを受け取れます。

ノービスの派遣ルール

ノービスの派遣をすると、個人ボードのアクションエリアからノービスを修道院に移動出来ます。

派遣出来るのは(個人ボードの一番左上に描かれているアイコンの通り)メッセンジャーが入口にいるか、既にノービスを派遣した事がある修道院に限られます。

個人ボードには行と列の概念があり、各列(縦方向)は各修道院を示します。一番左側は修道院Aに派遣するノービスが置いてあります。どの列がどの修道院かは、ルールブックの最初に載っています。

派遣先の修道院の、どの場所にノービスを配置出来るかは行(横方向)で決まります。1,2行目にいるノービスは修道院内の施設(キッチン、工房、書斎)にのみ配置できます。3行目は礼拝堂に、4行目は回廊に配置出来ます。

派遣先に置く為にはコストが必要です。それぞれコストは個人ボードの一番左に描かれています。これが支払えない場合、ノービスは修道院に派遣出来ません。

また、修道院の各部屋には最大1つのノービスが収容されます。該当する部屋がない場合、派遣アクションを実行出来ません。

部屋にノービスを派遣できたら、ボーナスがもらえます。これは概要カードに記載されている通りにもらえます。

礼拝堂はノービスの人数制限がゆるく、プレイヤー人数に応じて最大数が決まります。派遣した人数に応じてコストも変化します。

回廊にノービスを派遣する場合は、回廊に隣接している部屋を自分のノービスが占有していなければなりません。

派遣後のアクション追加

派遣後は、個人ボードでノービスが置いてあった場所のアクションが開放され、以後ダイスで使用出来るようになります。

2行目、3行目のアクションは1手番で1回しか使えません。

教会の窓

教会の窓は各修道院に置いてあり、修道院ごとに色やイラストが違っています。

道路のボーナスで獲得する時は、どの教会の窓でも自由に選べます。書斎から獲得した場合は、その書斎のある修道院から獲得します。個人ボード3行目にある追加アクションの場合は、自分のノービスがいる修道院から自由に選択出来ます。

教会の窓を獲得したら、すぐに個人ボードの右側に組み込まなけばいけません。組み込んだらボーナスを獲得出来ます。

タイルの配置も行と列の概念があり、1,2,3行目のどこかに左詰めで置きます。

教会の窓は1スペースに1枚しか置けず、積み重ねたり移動させたり出来ません。

タイルを取得しても置けない場合、このアクションは無駄になります。

ボーナス内容は置いた場所の行(タイル置き場の左側に描かれたアイコン)か列(上部に描かれたアイコン)から1つだけ選択します。行や列が揃った場合、右側や下側に描かれたアイコンのボーナスも獲得します。

追加ノービス

個人ボード中央には、追加ノービスを縦に並べている場所があり、ゲームの途中で、1行のノービスを全て派遣した場合に中央の追加ノービスを追加で派遣出来ます。

派遣にコストはかかりませんが、ノービスの派遣ルールには従わなければなりません。

ミッションカード

ゲーム中にミッションの条件を達成した場合に名誉点を獲得出来ます。達成出来たら、ミッションカードに自分の色のディスクを置いていきます。

ミッションの詳細はルールブックに載っている部分があるのと、カードのアイコンを見てください。

終了フェイズ

全てのダイスを使ってアクションが実行されたら、終了フェイズになります。終了フェイズでは、次のラウンド準備で以下を行います。

  • 全員のリロールタイルを使用可能にする
  • 白いダイスと個人ダイスを再配分する
  • スタートプレイヤーが左隣のプレイヤーに移る

もし、スタートプレイヤーが一巡していたらゲーム内時間の1年が終了し、砂時計マーカーを1つ右に動かします。

3年目が経過したらゲーム終了となる為、準備はせずにそのまま得点計算となります。

【道路をアップで写してみた】

得点計算

以下の4つの要素から得点計算します。タイブレークはなく全員が勝利となります。

修道院

修道院ごとに、最も多くのノービスを派遣したプレイヤーに5点
複数いる場合は全員が5点

礼拝堂

礼拝堂に1人以上のノービスがいる修道院を数え、その数が多いほど得点獲得

修道院名誉点
25
36
410
515

回廊

回廊にいるノービスの数を合計し、礼拝堂にいるノービスの数と掛け算、さらにその結果を2倍します。

未使用リソース

道具タイル1枚=1点
図書タイル1枚=2点
スープ、影響、ロザリオタイルは枚数の合計の1/2(切り捨て)

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日本語版がないので、日本で遊んでる人はほとんど見つけられませんでした。

和訳してみての感想

Google翻訳の性能が良いのか、英語の文が翻訳しやすかったのかは不明ですが、ルールを和訳するのはサクサクでした。

開封前にルールブックだけpdfで見て和訳していたので、後から開封してどんなコンポーネントか理解が深まって、全て納得出来ました。

ちなみに、こんなにサクサク出来ないゲームの方がいっぱいなので、本当にビックリ。もしかして、軽いゲームなんじゃないかな!?

これから遊ぶ予定ではありますが、早く遊んでみたいな~!

船長のへなちょこ翻訳はあくまで参考くらいにしてください。

この翻訳では、主にアイコンで理解をする系のところは載せてません。なので、この記事があるから日本語版じゃなくても大丈夫!なんて事はありませんので、ご注意ください。

訳していて気になったのは、Google翻訳では「行」と「列」が上手く訳せないか、元々混乱させる書き方になっているかもしれません。

後は、ボード上のどの修道院がAでどの修道院がEなのかが、いまいちわかりにくいような……

ルールブックには、明確に修道院A~Eがどこなのか書いてあるけど、ボードで見るとそれがないように思えるのです。

ボードやコンポーネントをもう1回よく見たら意味がわかるアイコンが書いてあるのかな?

まあ、何しろ遊んでみてからだな!と思った次第でした。

輸入でしか手に入らないようなので、同名のバンドによる、同名のアルバムを貼っておきますね?

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1件のコメント

  1. ノービスの派遣についてのルールがおそらく誤っています。
    横での派遣先制限はないです。
    A列の修道士をEの修道院に派遣することも可能です。

    説明書6ページ右下のExampleにE列のノービスをAの修道院に派遣している例が記載されています。

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