【日本語版が売ってないなら、海外版を買えばいいじゃない】
ボードゲームが好きすぎて、個人輸入を定期的に行っている星野☆船長です!
買ったら遊ぶフェイズ、遊んだら買うフェイズ……この繰り返しです。今回は個人輸入で海外版のボードゲームを買った後の、個人翻訳を行う方法について書いてみます。
目次
何故、個人輸入か
以前、個人輸入編でも色々と書きましたが、はっきり言って安い!というメリットがあります。言語依存のないゲームなら、ルールさえわかればゲーム中に読めない事がないので困りません。
時たま、地名や職業など、文字が入っているパターンはありますが、その地名や職業は正しく読めなくてもゲームには支障は出ません。
船長はドミニオンを最初に遊んだ時、ドイツ語版だったので地下貯蔵庫(Keller)は「ケラ」と呼んでました。
効果はイラストで覚えました。カード効果のリストを照らし合わせながら遊んで覚えます。昔、MTGで効果を知っているカードなら英語版を買った方が安いのでは?と英語版を買った懐かしい記憶が……思えば、その頃から既に安く買う方法として英語版を使っていたわけですね。
でも、そもそもが英語やドイツ語が読めるなら、個人輸入のデメリットになりません。
金額の差は様々ですが、日本では1万円を超える価格のボードゲームが50ユーロ程度で販売されているケースもあり、小箱のカードゲームは500円程度が普通なので、日本の1/3くらいの価格で購入出来るのです。
唯一、送料だけは高くなりますが、何人かでまとめて買ったりすれば+1000円くらいと考えるくらいで済むので、翻訳する手間を楽しめるなら、海外版はかなりオススメです。
船長のイメージは「日本で買う=日本語版でボードゲームがもっと流通して欲しいからお布施する」または「言語依存があるゲームを訳してくれてありがとう」という意味合いになっています。
どうやって訳す?
一番簡単な方法は、BGGにあるpdfの説明書を翻訳です。手順としては、BGGにアップされているpdfと翻訳の画面を開いて、翻訳結果を別なファイルに書いていきます。
PCを使って作業をするととても簡単です。タブレットやスマホの時は、ちょっと方法が変わりますが、量が多いのでPCでやるべきです。
実際の作業の一例を見ていただければと思いますが、そこまで難しい物はありません。有料の何かも必要ありません。ちょっと根気だけが必要なだけです。

画像で使っているParisはBGGにあるデータで、誰でもダウンロード出来ます。pdfはWindowsならデフォルトでEdgeで閲覧可能です。またChromeでも開く事が出来るので、特に有料のソフトを入れる準備などは必要ありません。
もしかしたら、BGGからのダウンロードには会員登録が必要かもしれませんが、登録はとても簡単かと思います。ネットでお買い物する時に情報を登録出来るなら大丈夫!なレベルで英語は簡単です。
Chromeだったら、ページごとに翻訳する機能もあるので、それを使ってしまえばとりあえずなんとか登録は出来るかと思います。
pdfと画面を半分ずつにして、右側にはGoogle翻訳を置き、翻訳したい文章をコピペすると、だいたい完了します。
だいたい完了。つまり完全には終わっていませんので、気をつける必要があります。
改行には気をつけよう
pdfから文章を貼り付けると、謎の位置で改行されている事が多いです。
改行があるとGoogle翻訳は間違った翻訳をします。画像の文もなかなかエキサイティングな感じになっていますね。
なので、改行を正してあげましょう。どこで改行されているかわかりにくい時はGoogle翻訳の前にメモ帳やWordに貼り付けてみるとわかりやすいと思います。
改行をなおすと、かなり文章としては翻訳された状態になります。Google翻訳の右側に表示された日本語を、さらに別なファイルにコピペしていきます。
コマやカードの名前に気をつけよう
日本語に翻訳する時、○○トークン、○○カード、〇〇コマなどの分類をつける事になりますが、これは統一出来るようにしておきましょう。
ほとんどのゲームには、コマやカードのリストが載っています。先にそれを訳しておき、組み合わせを覚えておいた方が良いです。
アグリコラだと羊コマと猪コマと牛コマがあって、職業カードと大きな進歩カード、小さな進歩カード、ものごいカードがあって……みたいな感じですね。
Google翻訳は文脈に応じて○○カードの○○部分を毎回変えてしまいます。必ずしも同じ名前にはなりません。
それを知っておかないとトークンの種類が合わず、後で混乱します。
名前の付け方を工夫しよう
例えば、ゲームボードの端をぐるっと得点のマスがついているゲームはいっぱいあります。これは「得点トラック」ですね。
なので、マス目が順に並んでいればそれは「トラック」です。
「マーカー」や「コマ」や「ディスク」など、コンポーネントの名付け方もゲームによってまちまち。訳してみると、ゲームによって色々で、結局は統一した名称なんて存在していない事がわかります。だから、自分達がわかりやすい区分けで名前をつけてやればいいんです。
マーカーは、全体で共有しているトラックに置かれている事が多いな~と思えば、それをマーカーと名付ければいいし、コマの種類が多くわかりづらくなりそうであれば、コマのうちの一部は、形状にあわせて「ディスク」とか「タイル」とか「トークン」とか「クルトン」とか呼んであげても良いと思います。
「ラウンド」や「フェイズ」「ターン」といった、時間を示す言葉も色々あります。
個人的にはステージ>ラウンド>フェイズ>ターンの順に小さくなっていると思っています(ステージはノートルダムでしか使った事ないですが)
なるべく統一してわかりやすくなるだろうと思うように名前をつけます。
元々の表現からの変更にはなりますが、公式の日本語ルールブックを自分で作るお仕事ではないので、わかりやすく表現したっていいんです。
せっかくだから面白い名前をつけよう
自分で訳すのだから、自由に訳しちゃえ!と船長は思っていて、自分で訳したゲームのルールでは、オリジナルの名前がいくつか登場していたりします。
日本語版とは違うみたいだけど、説明に困らなければいいかな?という感じで、勝手に名付けた物はいっぱいあります。
コンポーネントを見ながら翻訳しよう
全てのルールブックがそうだとは言いませんが、日本語に翻訳されたルールを見ていると、コンポーネントを実際に見たのか不明な名前がついている事があったりします。
後は、実際に翻訳した後で現物を見るとどれがどれだかさっぱりわからない場面もあります。なので、ルールブックを読む時にはコンポーネントも一緒に広げた方が良いです。
Google翻訳だと上手く行かないなら
Google翻訳は確実に間違う場合もあります。以下、どんな風に間違えるのかは動画でお楽しみください。
このように、Google翻訳はmore thanを正しく訳せないので注意しなければいけません。
Google翻訳でほとんどの場合は対応出来る気はしますが、一応、他の翻訳サイトもあります。先日、個人輸入のメールで使ったのはDeepL翻訳でした。
DeepL翻訳は文面が長い方が得意なので、上の動画のように文章の一部だけを書くと大失敗します。
総合的にはGoogle翻訳が便利なのでオススメですが、別な選択肢もあると翻訳しやすくなるかもです。
整合性はどうやって取る?
ルールが合っているかどうかについては、英語が読めない人にとっては基本的に翻訳ツールを信じるしかありません。
原文と照らし合わせながら見ていって、間違いないだろうと思うまで文章の量を変えて微調整したり、単語だけにして意味を拾ったりすると良いでしょう。
そして、最終的にはテストプレイするしかありません。
きちんと訳したつもりでも、ルールどおりに進めていくと疑問に思う部分が出てきます。コピペの時に飛ばしてしまっていたり、改行のせいで意味が違っていたりします。
ボードゲームにこなれた人ならカンが働くので、ここってこういう意味では?みたいな脳内の修正予想を元にルール確認するので「やっぱりそうか!」となる事も多いと思います。
あまりそのカンが働かないようであれば、詰まった周辺のルールはもう一度よく確認して訳してみた方が良いでしょう。
スマホで翻訳するなら
最近はスマホしか持ってないので翻訳なんて無理!となる人もいるかと思いますが、スマホの場合は画面をかざせば翻訳出来ます。
Google翻訳のアプリを使って、リアルタイム翻訳や写真に撮って選択部分の翻訳などが出来ます。
翻訳した後のまとめ
個人的なオススメですが、船長はPowerPointにまとめています。そして、そのPowerPointのファイルをGoogleドライブにアップロードして、スライドに変換します。
すると、いつでもどこでもスマホがルールブックがわりになるんですね。便利!
こうして翻訳したルールがドライブにたくさん入っているので、歩くボードゲームカフェにまた一歩近づいているのでは?という感じなのです。
個人的に訳したデータで間違ってたりする事もあって、その場で修正したりしている物なので、公開出来るような代物ではありませんが……
日本語版のゲームを持っていても、インストの為に作ったりもします。
特に、ドミニオンのインストスライドではかなり遊んじゃってます。一例として、こんな感じですよというのを挙げてみます。


翻訳作業は必要なくなるか
最近のボードゲームのルールブックは多言語対応となっている事が多いです。英語、ドイツ語、フランス語くらいは当たり前に入っています。
日本語はそこに含まれていないのですが、日本で「多言語版」と書かれている場合は、たいてい日本語も含まれています(確認してから買いましょう)
多言語版の対応が多くなれば日本語版が独自に販売される事もなくなって、輸入すれば日本語も書いてあるような感じになって欲しいものです。
後は、デジタルともっと仲の良い時代が来れば、スマホやPCではどの国の言語を表示させるのかユーザーごとに選べるので、世界中の人とボードゲームで遊べるようになるのかもしれません。
既にBGAなどではそれが可能になっているので、もっともっと発展させて欲しい物です。
机を買うだけで通信のボードゲームが出来たら、最高だよね……
動画で言うと、こういう感じの事です。
こういったデジタルとの融合をもっと高いクオリティで実現出来れば、ボードゲームはなくならないと思っております。VRの進化と合わせて期待しているのです。早く来い!楽しい未来!
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