【ああー!また失敗!もう一回!】
「Steins;Gate」とか「ひぐらしのなく頃に」とか「ぼくだけがいない街」とか、いわゆるループ物ってみんな好きですよね?
「まゆしぃは悲しいのです」こと星野☆船長です!(Steins;Gateから)
今回はみんなで謎解き(ただし、1人は解かせないように頑張る)ループ系惨劇体感型推理ボードゲーム「惨劇RoopeR」をご紹介します!
脚本家1名vs主人公3名の戦いは、どちらにもジリジリした熱いバトルなのだッ!

目次
基本情報
人数 | 2-4人 |
時間 | 120分~ |
発売 | 初版 2011年 (5thは2016年) |
言語依存度 | 日本語で書かれています |
ルールの複雑さ | 1ゲーム終了時に理解できる |
遊ぶならどんな時? | 1人が皆を楽しませたい時 |
ボドゲーマ: 惨劇RoopeR 5th
BoardGameGeek: Tragedy Looper
おもしろポイント
- ループするたびに気づけ!そして攻略せよ!
- 1 vs 多数のパズルバトル!
- ガチプレイは相談禁止、本当の戦いはここから。
どんなゲーム?
1人は脚本家、残りのプレイヤー1-3人は主人公となり、他のキャラクターを動かしていきます。脚本家は1日(1ターン)に3つの行動、主人公達は3人合わせて3つの行動を行います。
脚本家は、惨劇が起きるように惨劇発生の条件を満たす行動を取ります。主人公達は惨劇発生条件を見極め、惨劇を防ぐような行動を取ります。
規定の日数まで惨劇が起きないように出来れば主人公チームの勝利。規定のループ回数のループを起こし、最後の戦いにも勝てれば脚本家1人の勝利となります。

推理の為に知っておくべき事
ルールYとルールX
まず、1ゲームごとに前提ルールが3つ設定されます。ルールY1つとルールX2つで3つとなります。惨劇の中心となるのがルールY、舞台の背景を決めるのがルールXです。
どちらでもキャラクターの担う役職が追加され、ルールYの場合は、ほとんどの場合、敗北条件が追加されます。ルールXの場合は直接の敗北条件は追加されませんが、役職が追加される他にルール追加で脚本家が有利になる特殊能力が与えられる事があります。
この3つのルールは、主人公たちに公開されないので、ループの中で気づくしかありません。
キャラクター
男子学生や医者、アイドル、異世界人など、様々なキャラクターが登場します。キャラクターごとに能力が用意されており、友好ポイントを与える事で能力が使用できるようになります。キャラクターとその能力は公開されている情報です。
最初はノーヒントでゲームが動くので、キャラクターの能力を活かす事で情報を得るには良い動きをします。惨劇は防ぎきれないかもしれませんが……
何をすればいいのかわからない時には、このキャラクター能力を使う事を考えて動くと良いでしょう。
キャラクターの初期配置も各カードに記されており、また移動してはいけない場所があるキャラクターもいます。
役職
ゲーム中、キャラクターに非公開の役職が与えられています。これはゲームごとに変わる物です。キャラクターの持っている役職を知ると、惨劇の回避がしやすくなります。
どんな役職があるかというと、同じ場所で2人きりにするともう1人のキャラクターを殺してしまうシリアルキラーとか、暗躍カウンターを置いて脚本家を有利にするなどする為、脚本家はキャラクターの役職はなるべくわからないままとなるようにするべきです。
主人公側にとっては、役職が何なのかを看破する事が重要です。

事件
不安というカウンターがたまっていくと、規定の日数が経過した時、事件が発生します。その事件が発生すると脚本家に有利な状況になります。事件発生=敗北条件を満たす場合もあります。事件が起きる事と事件の内容は公開情報ですが、事件の犯人(不安カウンタをためる必要があるキャラクター)が誰なのかは不明です。
行動


行動は脚本家と主人公側で若干異なります。行動はキャラクターか場所に使えます。1日に3枚使用出来、1ループに1回制限がなければ何度でも使用できます。
主人公の行動は1日に1枚使えます。主人公側は3人いるので、全部で3枚使用出来ます。主人公の行動は同じキャラクターには使用出来ません(脚本家行動と主人公の行動1枚ずつまで可能)

上下移動、左右移動、斜め移動、移動禁止
移動は単純にキャラクターの場所を移動させる行動です。上下の移動と左右の移動、そして脚本家には斜め移動があります。主人公からすれば、場所を動かせば2人きりになると殺される状況を変えられる!事件が発生しないようにできる!などの意図を持って動かせます。
脚本家から見ても同様です。移動させる事でループ発生条件を引き起こせます。
脚本家と主人公が両方とも移動を1人のキャラクターにつける事がありますが、異なる行動であれば両方とも適用されます。同じ方向への移動の効果は重複しません。
例えば、脚本家が上下移動で主人公側が左右移動を同じキャラクターにつけた場合は、斜めに移動します。斜め移動と左右移動がついている場合は、上下移動と同じになります。
上下移動と上下移動が重なった場合は、元の位置に戻る事はありません。
移動禁止を使うと、脚本家が移動を出していても無効化出来ます。
不安+1、不安+2、不安禁止、不安-1
キャラクターに不安カウンターを貯める事ができる行動です。不安禁止は主人公側に不安-1がある為、それを防止する行動です。
不安の数が臨界点を超えた場合、規定の日時になると事件が起きて脚本家は有利になります。
脚本家はキャラクターにどんどん不安を乗せていきたいのですが、勝ち筋は事件だけではないので、わざと関係ないキャラに不安を置いて陽動作戦も出来ます。

暗躍+1、暗躍+2、暗躍禁止
暗躍カウンターが貯まってしまうと、敗北条件を満たしてループが発生する可能性が高くなります。なので、脚本家はガンガン使いたい、主人公側はなんとか暗躍を防ぎたい!となります。
カードには「暗躍-1」がないので、暗躍は蓄積したら最後、消す事は出来ません。友好能力を使えば消す事が可能なキャラクターもいます。
暗躍カウンターはキャラクターだけではなく、場所にも蓄積します。一定量が蓄積するだけで敗北する場合もあり、恐ろしい効果です。

ただ、一撃の威力が高いかわりにルールや役職のバレやすい物でもあります。
友好+1、友好+2、友好禁止
キャラクター固有能力を使う為に、主人公側が貯めるのが友好です。脚本家側は友好禁止を置く事でそれを阻止できます。ただし、友好能力は役職によっては「無視」が出来ます。せっかく友好カウンターを置いても、その能力を使うキャラクターが「友好無視」や「絶対友好無視」の役職の場合、それは使用出来ません(宣言してみるまでわかりません)

相談禁止
ここまで読んできたあなたはお気づきでしょう……このゲーム、脚本家は弱いのでは?と……何しろ、頭脳3つvs頭脳1つですから。
ここで惨劇RoopeRの大事なルールをお伝えしておきましょう。
それは、相談禁止です。
主人公側は、リーダーから順番に1枚ずつ行動カードを置きます。その際に、相談してはいけません。「Bさんは移動禁止カード残してるから、男子学生に使っておいてね!」なんてのはダメです。ジェスチャーで伝えたりするのもいけません。

脚本家もほとんど喋らないので、将棋のようにみんなが悩んでいるだけの図になります。
相談をしていいのは、敗北条件を満たして次のループが始まるまでの「時の狭間」の時のみです。
え?無理でしょ……?
そうなんです。このルールのおかげで、脚本家は非常に助かってしまうのです。

1日の流れ
惨劇RoopeRはフェイズがいっぱいあります。流れに沿って進むだけなのですが、どんな順なのか知っておいた方が、より敗北を避ける事が出来ます。
脚本家行動フェイズ
脚本家がカードを3枚裏向きでキャラクターか場所に置きます。2枚同じところに置く事は出来ません。
裏向きなので、どんな行動なのかは推理するしかありません。
主人公行動フェイズ
リーダーから順番に行動カード1枚を置きます。
脚本家の行動カードが置いてあっても置く事は可能ですが、他の主人公行動カードが置いてあるところには置けません。
ちなみに、裏向きで置きます。前のプレイヤーが何を置いたのかわからないので、推理力が試される事になります。
行動解決フェイズ
行動カードを表にして、効果が発生します。各種カウンターを乗せたり、移動したりといった内容です。使用したカードは手札に戻ってきますが、1ループ1回制限のあるカードは、使ってしまうとしばらく帰ってきません。

脚本家能力フェイズ
脚本家が役職の能力を使用します。この時、どんな能力を誰が使ったか明示する必要がありません。結果だけを主人公に伝えます。例えば……
「どこからともなく、女子学生に不安カウンターが1つ乗りました」
こんな感じです。何故そうなっているのかは主人公達は推理するしかありません。
主人公能力フェイズ
主人公は友好カウンターが貯まっているキャラクターの能力を使用できます。
1つの能力は1日1回しか使えません。たまに1ループ1回制限の能力もあります。友好カウンターが一定量あれば複数の能力を使っても構いません。
能力を使うかどうかを決めるのはリーダーのみです。誰が友好カウンターを乗せたのかは関係ありません。
キャラクターが死亡していると使用不可になります。
役職によって友好無視の能力を持っているキャラクターは、脚本家が望めば能力使用をキャンセル出来ます。
「絶対友好無視」という能力もあり、これは脚本家の意思とは無関係に、必ずキャンセルされます。
事件フェイズ
規定の日付になった時、犯人に不安カウンターが不安臨界まで蓄積している、かつ死亡していないと事件が発生します。事件の日付は公開情報なので、予防出来ます。
同じキャラクターが2つの事件で犯人になる事はなく、どんなループであっても犯人は同じキャラクターです。ループ物にありがちな、事件を回避しても誰か他の人が事件を起こしてしまう……という事はありません。
事件の内容と日付がわかっているので、事件の結果どんな事が起きるのかもわかっています。主人公はその事件によって敗北する事もあるので、不正だ方が良いですが「何がトリガーで敗北するのか」も最初はわからないので、1回は事件を見ておくのも重要かもしれません。
リーダー交代フェイズ
リーダーカードが左隣の主人公に移ります。
ターン終了フェイズ
ターン終了時に何かが起きる場合があります。ループしてしまうのか、翌日になるのかもここでわかります。
規定の日数まで敗北条件が満たされなければ主人公は勝利。日数がまだ残っているなら翌日、そもそもループの条件を満たしていた場合、1日目に戻ってループ可能な回数が減ります。

最後の戦い
ループを繰り返しても正解に辿り着けなかった場合、ループがもう出来なくなったら最後の戦いを行います。
主人公側はキャラクターの役職を全て看破出来れば脚本家に勝利出来ます。
遊んでみたら?

持ち主なので、どうしても脚本家をやる事が多いんです。はじめての脚本は何度もやって負けてます……なんか悔しい。
初めてのプレイヤーが多いので、相談ありで遊んでます。具体的なシナリオ内容はネタバレになってしまうので言えないのですが、何度もやると本当に面白くなってくるパズルゲームだと思います。
最初は主人公側はゲキムズ感があるので、そこがやわらぐとハマってもらえる印象です。船長、主人公側であんまり遊んでないけど……解けた時は嬉しいですね。
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たくさん遊ばれていますね。
Tabletop Simulatorのワークショップにもあるので、オンラインで遊ぶ事もできるようです。
https://store.steampowered.com/app/286160/Tabletop_Simulator/
オンラインで遊んでいる方も多いですね。
さあ、みんなで推理しよう!
七つの海で行っているゲーム会は、twiplaから確認できます。コロナのせいで自粛していますが、大丈夫!再開した時の為にこのリンクは残しておきます!
Twipla最新情報
https://twipla.jp/users/sevenseas_blue

駿河屋で発見!

