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迷ったらこれ! Vol.029 ドミニオン:海辺 (Dominion:Seaside)

海には妖婆が住んでいる

まよこれ3度目の登場となるドミニオン!今回紹介する拡張セットは「海辺」であります!「しょうもんばかりしているとぼうこんがくるぞ」こと星野☆船長がお送りいたします。(名作ホラー映画リングから)

やっと再販という事で、ルネサンスが発売になった頃から書いていた記事が超タイムリーになりました!

基本情報

人数2-4人
時間40-60分
発売2009年
言語依存度日本語版をおすすめします
ルールの複雑さ基本、陰謀を遊べるなら大丈夫
遊ぶならどんな時?夏?
【島専用マット】

おもしろポイント

  • 持続効果登場!2ターン目も効果を発揮する!
  • トークン登場!抑留や海賊船が現れた!
  • 1カードの為に1マット!3つもマットがついてくる!

新要素1:持続

【持続はオレンジ色】

持続カードは、アクションとしてプレイすると今のターンと次のターンに効果を発揮します。海辺以降の拡張には、だいたい持続のカードが登場するようになりますが、上手く使えると強い強い!というイメージです。

新要素2:特定のカード専用マット

【6人プレイに対応している】

島、原住民の村、海賊船にはマットがつきます(遊ぶだけなら、個人的には不要な気がします)やっぱりボードもカードもちゃんとあるゲームって良いよね!

新要素3:特定のカード専用トークン

【抑留トークン】

抑留、海賊船ではトークンを使います。トークンは金属製なので結構重くて、他の拡張のトークンと合わせると意外と重量あっていいね!やっぱりゲームに必要なのは重さですよ!

好きなカード紹介

船長、海辺には好きなカードが多いです。持続カードはだいたいどれも好きですが、それ以上に妙な動きでプレイヤーを撹乱する系統が特に好きです。というわけで、撹乱させるならこのカード!

大使

【銅貨をプレゼントしてはどうか】

あなたの手札1枚を公開する。公開したカードと同じカード最大2枚までを、あなたの手札からサプライに戻す。その後、他のプレイヤー全員は、それと同じカードを1枚ずつ獲得する。

大使のカード効果

プレゼントと呼んでいたカードです。サプライに戻して要らないカードを押し付ける……仮面舞踏会と似たようなアレを感じますが、アタックカードなので防御可能です。必ずしも防御した方がいいのか悩む局面も。

船長はよく屋敷を配る、銅貨を配る……面白いのでゲーム中盤になってから揃わなかった宝の地図を配る等、撹乱するには楽しいですね。やられる側からするとたまった物ではないでしょうが……2山切れで残り1枚になった呪いカードを、2枚返してバラまいて8金出して属州取り→次の手番なしの勝利!は気持ちのいい展開でした。

サプライに戻すというのもなかなか画期的というか、あまり他のカード効果でも見かけない気がします。

【専用マットつき】

このカードと、あなたの手札にあるもう1枚のカードを脇に置く。ゲーム終了時に、このカードの効果で脇に置いた2枚を、あなたの山札へ戻す。

2勝利点

島のカード効果

島流し!不要カードをデッキから除外し、ゲーム終了時には蘇ってくる素敵な圧縮系カード。圧縮が好きな人には刺さる効果です。拾って来るターン→島流しの為に1アクション消費→島も一緒に流れるので1回だけしか出来ないのが惜しい。微圧縮と呼んでました。何度も出来る奴はこいつじゃないんです。

原住民の村

【原住民の村流しじゃ!】

+2アクション

次のうち1つを選ぶ:

「あなたの山札の一番上のカードを、あなたの原住民の村マット上に、裏向きにして脇に置く。」
「あなたのマット上にあるカードすべてを手札に加える。」

あなたは自分のマット上にあるカードをいつでも見ることができ、そのカードはゲーム終了時にあなたの山札に戻す。

原住民の村のカード効果

原住民の村は、送るカードが何になるかわからないのでギャンブルっぽいですが、島と違って原住民の村マットにカードを何度も流せます。

いいカードがたくさん行ったのであれば、いったん取り戻して一気に使用する事も出来るし、まあまあの割合で送っていたとしてもゲーム終盤になった時、いいタイミングで全て手札に戻すだけでコンボや貯金がされているので、最後まで使える安心感もあります。このカードは好きだなぁ、他に強いのがあっても取ってしまう事が多いカードかもしれないです。+2アクションってところが特に優しい効果!素晴らしい!

海の妖婆

他のプレイヤー全員は、自分の山札の一番上のカードを捨て札にし、その後、呪いカード1枚を獲得し、自分の山札の一番上に置く。

海の妖婆のカード効果

嫌がらせ以外の何者でもないおばあちゃん。なんと、アクションした本人には得が一切なく、他のみんなが嫌な思いをするだけ!ひどいカードです。アタックつながりで、仲間内では禁止カードになったのがこちら。

海賊船

【盗んだお金は何度も使える】

次のうち1つを選ぶ:

「他のプレイヤーは全員、自分の山札の上から2枚のカードを公開し、その中の財宝カード1枚をあなたが選び廃棄し、残りを捨て札にする。誰かが財宝カードを廃棄した場合、あなたはコイントークン1枚を得る。」
「このゲームであなたが海賊船で得たコイントークン1枚につき、+1コイン。」

海賊船のカード効果

他のプレイヤーから財宝を廃棄するばかりか、上手く行った場合にコイントークンが貯まっていき、コイントークンが3~4つくらいになってしまうと、ほぼ海賊船=属州が成立するクソゲーになります。つまり海賊船を相手が取っていったなら、むしろ財宝を捨てて、アクションで8金などの属州取りを検討すべきかもです。

まあ、机上の空論なので、それをやろうとしたところで、海賊船が先に既存の銅貨を切ってしまい、死にます。

ただし、2人戦ではかなり弱体化します。うちの周囲では4人戦が多かったので、海賊船は禁止されていましたが、2人戦なら大丈夫でしょう、多分。

へそくり

【再販版には、おそらくついてこない】

2コイン

あなたが山札をシャッフルをするとき、このカードを自分の山札の好きなところに加えることができる。

へそくりのカード効果

「これは海辺のカードじゃないだろ!」というツッコミ待ちをしてしまいましたが、海辺のプロモでついてきたカードです。

基本についてきた公使と比べると突飛、陰謀についてきた闇市場と比べると現実的な効果で良いカードです。へそくりは第2版ルールで少しだけ弱体化しましたが、それでもなお強いです。

後々出てくるゴミあさりと一緒に使うと、毎ターン属州をかっさらう熱いコンボになります。全カード中唯一、裏面が赤く区別がつくカードとなっています。

宝物庫

【右が宝物庫、左は次に紹介する幽霊船】

+1カードを引く
+1アクション
+1コイン

あなたがこのカードをプレイエリアから捨て札に置くとき、あなたがこのターン勝利点カードを購入していない場合、このカードを山札の一番上に置いてもよい。

宝物庫のカード効果

宝物庫が宝物庫を呼び、その宝物庫が宝物庫を呼ぶ……そして勝利点と共に捨て山に去っていく……長く連結させる事が楽しい宝物庫。序盤からほしいが5コストなのでなかなか買いづらいのと、そんな事して遊んでる間に他の人達が進んでしまうのでは?という遅さがネック。

幽霊船

+2カードを引く

手札を4枚以上持っている他のプレイヤーは全員、手札枚数が3枚になるまで、手札のカードを自分の山札の上に置く。

幽霊船のカード効果

こちらも仲間内では禁止されたカード。デッキのトップが腐っていく中で自分だけが走っていくので幽霊船のいやらしさは相当だと思われます。海賊船の方は人数に応じて強さが段違いに伸びますが、これは2人だろうが3人だろうがとにかく強いカードです。

他にも好きなカードはあるけれど……

【画像は原住民の村マット】

引揚水夫とか、宝の地図とか……とりあえず紹介はこれくらいにしておきましょう。海辺最大の魅力は、やはり持続カードかなと思うので、持続カードのある公式サプライでのゲームを進めていくなら、何を取ろうか?という、毎度の考察に入ります。

公式サプライ考察: 外洋

いつものように説明書の一番上に載っているサプライを考察してみます。

【熱い戦いが予想されるサプライ】

外洋サプライ

  • 抑留 (2)
  • 停泊所 (2)
  • 見張り (3)
  • 密輸人 (3)
  • 海賊船 (4)
  • 隊商 (4)
  • 島 (4)
  • 探検家 (5)
  • バザー (5)
  • 船着場 (5)

その1:海賊船で暴れる

先程、紹介したように4人戦であれば海賊船で相手のデッキを破壊するのは極めて強い作戦です。

海賊船がデッキの上2枚をめくって、財宝カードが1枚以上出ればトークンを獲得します。4回くらい海賊船が打てれば、海賊船はもう1つの効果であるトークンの数だけ財宝を出す方を使って、1アクションで+4金を出す金貨以上のカードとして運用します。

海賊船の打ち合いになった場合も先に使っている方が強い事が多いので、相手の財宝をゴリゴリ削りましょう(4人戦ならば)

海賊船から4金+2金が出せるのであれば金貨を増やし、8金まで届くなら当然属州で良いでしょう。ただし、中盤以降に属州を獲得していくとドローが弱くなります。隊商やバザー、船着場などのドロー強化はあった方が良いでしょう。海賊船は4金という破格なので、初手から買えるというのは恐ろしいですね。

その2:見張り+探検家で圧縮コインプレイ

見張りはデッキの上から3枚を見て、捨て札、廃棄、戻しをそれぞれに適用する事が出来ます。よっぽど圧縮されていない限りは要らないカードを廃棄出来るので、廃棄して銅貨をなくし、銀貨や金貨に切り替えていく圧縮プレイです。探検家があれば、銀貨を獲得してすぐに使用出来るので、財宝を1ターンに2回デッキに入れる事が出来ます。

その3: 密輸人で便乗する

密輸人は自分の前のプレイヤーが獲得したコスト6以下のカードを獲得するという、なんとも漁夫の利なカードです。隣の人の戦術をコピーしながら戦うというわけです。この場においては前のプレイヤーが海賊船を買うなら、自分は海賊船2枚でスタート出来る可能性が高いので、海賊が戦う熱い展開も考えられます。

単純に、金貨までなら獲得できるのでコインプレイもはかどります。

その4: 抑留と上記を合わせる

抑留を使うと、抑留トークンを好きな王国カードの上に置けます。抑留トークンが置かれたカードを購入する時、呪いカードを一緒に獲得してしまいます。抑留トークンが2つ同じカードの上に乗っていれば、当然呪いカードも2枚獲得になります。1回使うと廃棄なので、いくつも置くには少々時間がかかります。

抑留は上記の作戦のスタートを邪魔出来ます。抑留の邪魔に対応出来るのは見張り+探検家だけです。探検家は銀貨や金貨を「獲得」なので抑留トークンの影響を受けずに財宝を手に入れる事が出来ます。また、購入したとしても見張りなら廃棄出来る可能性があります。抑留はコストが2なので、銀貨の上に置いたりすると大変嫌がられます。

銀貨に置いても嫌がらないのは、十分に海賊船を持っているプレイヤーだけ。海賊船は(海賊船の上に置かれなければ)良い付き合い方が出来ます。

密輸人での便乗コインプレイも、比較的回避出来ていますが、そんなにたくさん密輸人を買う事もないでしょうし、抑留を自ら使う事によって、自分が欲しいカードを封じてしまう事にもなります。

抑留の置かれ方によって局面が変わっていくので、抑留をどう使っていくのかを考えるゲーム、そして無理に財宝を拾って呪いは廃棄するのか、アクションから財宝を出していくのかという戦いでもあります。

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#ドミニオンで探すと、他の拡張も含めて大量に出てきますね。

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Twitterでも検索!

色んな所で大会が開かれている模様です!

うちでも大会しちゃおうかな……

ドミニオンで大会やったら面白そうだよね。ガチな人達が道場破り的にやってきて群雄割拠する感じではなく、仲間内の大会で、勝ち負けを楽しむような大会。どうやったら、ある程度平等なルールで遊べるのかな~?というレギュレーションが難しいかも?と思いつつ……

【持っていくの、かなり重たいけどね……】

そして遊ぼう!クセ会で!

七つの海で企画しているゲーム会は、こちらからご確認ください。

https://twipla.jp/users/sevenseas_blue

ドミニオンで遊ぼうぜって言ってくれるなら、あああああああああ、むちゃんこ重いィー!とか言いながら、確実に持っていくので、ぜひリクエストください!

ドミニオンは今回紹介した海辺だけでは遊べないので、ドミニオン基本か、基本カードセット、またはドミニオン:陰謀(初版)をご購入の上でお楽しみくださいね?

ドミニオン拡張セット 海辺 (Dominion: Seaside) (日本語版) カードゲーム

ドミニオン拡張セット 海辺 (Dominion: Seaside) (日本語版) カードゲームposted with AmaQuick at 2020.04.09ホビージャパン(HobbyJAPAN)
ホビージャパン(HobbyJAPAN) (2009-11-20T00:00:01Z)

5つ星のうち4.2

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