ボードゲーマーの雑学 ボードゲーム

ボードゲーマーの雑学 Vol.004 オークション

分の悪い競りは嫌いじゃない……?

流石にこれは一般的?と思いつつ、このコーナーの充実を図りたいが為に作ってしまう!今回は、オークションという分野をご紹介します。「スーパーロボット大戦は買って積んだらクリア認定としてしまう!」こと星野☆船長です!

オークションとは

日本語に直すと「競り」です(それはわかるよ!というのはさておき)
築地でサイン出して魚を競り落としている姿を思い浮かべますが、これって一般的なんでしょうかね。

今回は物品や権利など売りたい人に買いたい人達が集まって、一番高い金額を宣言出来た人が貰える……という流れを基本にしていて、それがゲームの世界でも楽しめるので、ボードゲームではメカニクスとして取り入れられている物が多くあります。

オークションの方法は色々あり、何度も入札の宣言が出来るオークションもあれば、1回宣言したらもうそれ以上は入札出来ないゲームもあります。

世間的には何度も宣言出来るオークションの方が多いですが、ボードゲームにおいては1回しか宣言出来ないオークションをよく見かけます。

何度も宣言出来るタイプは、一度パスの宣言をしてオークションに参加しなくても、後から入札出来る物があります。「ソフトパス」と呼ばれ、一旦様子見をして入札するかどうかを決められる、ゆるいオークションです。

一度パスしてしまったら、その物品のオークションに参加出来なくなるタイプのパスは「ハードパス」と言われます。

エリアマジョリティやセットコレクションの時と同じく、オークションはゲーム中に出てくる一つの要素となっている事が多いですが、個人的にはオークションだけで面白いゲームはいっぱいあるので、ちょっとした要素に使うのはもったいないような気もします。

オークションが使われたゲーム記事一覧

オークションのゲームと言えば

七つの海でも、オークションの名作「モダンアート」にて、ほんのちょこっと紹介しましたが、オークションと言えばライナー・クニツィア先生ですね。モダンアートの時は名前だけ覚えておきなさいね!という投げやりな解説でしたが、今回はもうちょっとだけ書いてみましょう。

ライナー・クニツィア (wikipedia)

Wikiで見るとライナー・クニツィア作のゲーム、600以上あるそうです。驚きの量ですね。しかし、ゲーム大賞はあまりないのがクニツィアっぽい感じです。いつも受賞しないのは何故なのでしょう。2019年もラマで見事にノミネートだけ。無冠の帝王ではないですが、受賞は少なめです。

デジタルにも移植されている事が多く、iPhoneアプリやandroidでも楽しめるようになっています。

船長が出会った最初のクニツィアは指輪物語でした(多分)

クニツィア三大競りゲー話はモダン・アートで書きましたが、クニツィアといえばジレンマを作る方でもありました。どんなジレンマ作るのさ!と言うと、これまた色々ですが、よくあるのが「あと1枚引く?」系です。うまくいくかもしれないけど、カードによっては負け……みたいな物ですね。

ジレンマについては、テーマと違うのでまた今度(クニツィアで何回も引っ張る)それでは、オークション要素を含むボードゲーム、どんな物があるのか見てみましょう!

電力会社

最後は発電所より家を建てるゲームになることも

電力をたくさんの街に供給するゲームで、陣取り要素が濃いのですが発電所の購入でオークションが登場します。最初は買わないとどうにもなりませんが、ダメな発電所も多いので、必ずしも買い続ける必要はなく、遊んでいるうちにお金のやりくりが上手になるかもしれません。

緑色な作品ばかり作るFの人、フリードマン・フリーゼ作です。

倉庫の街

リメイクはヨーヴィック!

いずれは火災で燃えてしまう事が約束された倉庫の街で、自分の倉庫に搬入したり、倉庫が燃えないように防火したりするゲーム。並んだ順で購入権が手に入るけど、後で並んだ方が安い……計画的に遊んで?なゲーム。

ストラスブール

あれ!?シュテファン・フェルトばっかり紹介してる!

先日の更新で紹介したストラスブール!倉庫の街と同じく、シュテファン・フェルト作。色々な権利を、カードを使ってオークションします。カードの数値で勝負して、第3位までは買ったり売ったり影響力を持ったりと権利を得られます。オークションに使うカードの分配が悩ましい!(そして、カードを残しても得点にならないし、カードで得た商品も得点にならないし、商品を売ったお金すら得点にならない!)

詳しくは記事の方でどうぞ。クニツィアのお話も出てきます。

おすすめのオークション

モダンアートがとにかく一番好きなんですが、今回はラーを紹介します!

最近遊んでないなぁ、ラー……

タイルをセットコレクションするゲーム。バッグからタイルを1枚引いてくるか、場にあるタイルをオークション。オークションする回数が1ラウンドにつき1人3回と決まっていて、オークションで競り落とすたびに使ったお金が交換されてしまう……なので、オークションで競り落とす物はタイルとお金。

競り落とすとタイルをぶっ壊す!な物騒なタイルもあるので、タイミングが難しいのです。

規定回数のオークションをやると、ラウンド終了まで暇になるのですが、残っている1人はタイルを引くか引かないか!というさっきのジレンマを楽しめるようになります。

ラー (Ra) 日本語版 ボードゲーム

ラー (Ra) 日本語版 ボードゲームposted with AmaQuick at 2019.12.16ニューゲームズオーダー

5つ星のうち3.8

¥ 4,350Amazon.co.jpで詳細を見る

次回へ続く!

ゲームのメカニクスを順次紹介していますが、ちょっと違った切り口も楽しいのかな?と……内容を思いついたら、このコーナーでやろうかなと計画中であります。

にほんブログ村 ゲームブログ アナログボードゲームへ
にほんブログ村 ゲームブログ アナログカードゲームへ

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です