さ行 フライングゲームマーケット ボードゲーム

フライングゲームマーケット Vol.005 シフラ (CIFRA)

うねり渦巻くアブストラクト

もはや直前情報!ゲームマーケットの新作をギリギリまでお届けします!「伊藤淳二の漫画をもっとアニメにして!」こと星野☆船長です!

今回は平日の癖にゲーム会にも持ち込まれたまさみね堂のアブストラクトなボードゲームをご紹介であります!

基本情報

ジャンルアブストラクト
人数2-2人 (別ルールで多人数可)
時間15分
2019秋の配置 23日 土曜 N12
価格 33,000円 (廉価版あり)

おもしろポイント

  • 取ったら取られるジレンマ
  • 取られても取れる逆転感
  • タイルは置いた時の音や持った時の重さにこだわりがある
超かっこいいプレミアム・ウッド・エディション!

ゲーム紹介

2人のプレイヤーは交互にマーカーの指す向きに従ってタテヨコに36枚のタイルを取り合う。取った得点を競うアブストラクトゲーム。

タイルを取ったら、取った所にマーカーを90°回して置く。
タイルが取れなくなったらゲーム終了。
取ったタイルの得点を合計し、高い方の勝ち!

特殊な効果を持ったタイルがゲームに緩急を生みだす。毎回タイルはランダム配置。大人と子供が遊んでも接戦になる。

船長の感想!

またアブストラクトですね!?ブルータスの時にも言ったでしょ?二手先が読めないんですって!数名が先に体験していたので、ちょっと後になってからプレイ開始!

上下か左右にタイルを取っていって点数を競うだけの簡単なゲームですが、ウノっぽい要素が入っていたりするんですな?

先手後手を決めたら、先手がまずは方向指定……後手は指定された方向のどちらかに黒いタイルを動かして、タイルを獲得。そして黒いタイルは回転して相手の番に……相手もまたタイルを動かして回してを繰り返します。

超簡単だよ、これ!なんだ、こんな事でいいのか!?FILLITやブルータスであーだこーだやったのとは全然違う、プレイ感が軽い!

いやはや、この簡潔なデザイン

第一の戦術:タイルの点数が高ければいい!

素人な考えでは単純に高い点数が取れるタイルを取るのが一番いいのでは?というスタートで、1戦目。うん、まあそうだよね。お互い同じ動きになるよね……ということで、なんとなくで船長が勝利。

何故勝ったのかな?というと、おそらく自分の獲得後、90度回転した後に何を相手が獲得するのかをよく見たから?と、二手先まで頑張ったからです。

おそらく、将棋や囲碁に慣れている方であれば、シフラのタイルは6×6で、かつ次の一手の選択肢も3つ4つくらいしかない状態。とても狭い範囲で動いています。おそらく何手か先まで潜れるのではないかと思います。

盤面的にも、指差しで確認しながら進められるので、その手が強いのかどうかは比較的簡単に読めました(素人の感想です)

なんだ!簡単じゃん!と思ったわけですが、そんなに甘いゲームではないようです。この後、新しい戦術が投下されます。

第二の戦術:CIFRAを集めてしまえばいい!

CIFRAを集めると、カッコいい並びが!

というわけで、二回目のバトル開始!船長は第一の戦術で点数の高いタイルを狙いながら、相手に低いタイルを取らせ、もう一方はエグゾディア的に夢のある「全部集めたら勝つ」を狙う戦術で行ってもらいました。

CIFRAは全4タイルで構成されているので、最初の2枚くらいは獲得したいと思って動いていれば、そこまで意識せずに取れていました(ただし、素人vs素人です)

3つ取られたあたりから、盤面に不穏な渦が巻いていきました。CIFRAタイル2枚を取らせないように動こうとしても、残されたタイルが少ないので、ゲーム終了にも持ち込めず、ただただ点数の差が詰まってしまうではありませんか!

逆に相手はというと、CIFRAタイルにおびきよせるかのようにタイルを拾うだけの簡単なお仕事。あわよくば高得点タイルを拾っていきます。

CIFRAタイルは集めると強いぞ!?

最終的に、CIFRAタイルを取らせてしまい完敗……!

不穏な渦というのは、比喩ではない!

CIFRAタイルは上下に動いた後、左右に動くので、外から見ているとタイルが渦を巻いて動いているように見えるのだ!まるでブラックホールに吸い込まれていくかのように!(宇宙ヤバイ!)

屋外でも遊べます(当たり前)

素人考えで、ここがこうならもっと好き

実は、このゲーム2人用以外もあるんです。なので、2人用じゃなくて6人用になったルールで遊んだら、かなり好みのゲームに感じました。そっちをもっと売り込んでくれたらいいのに!

運要素はないんですが、自分以外のプレイヤーが考える事まで読み切れないのと、突拍子もない動きをされたり、多人数用でしか出てこないタイルがあり、そいつらが場を結構面白くしていたのです。

とりわけ好きな感じだったのは、点数バッティングシステム。多人数プレイの場合は、点数が低い人が勝ちますが、ハゲタカのえじき的にゲーム終了時にバッティングして、単独で点数が低くないと負けます。あえて点数を取る動きを取らないと、同点負けという悲しい結果になったりするので、これは面白い!

リバースタイルや、なくならないタイルなども登場

デザイナーは情熱あふれる濃い方でした

おまけに、ゲーム会でインストや解説などもしていただいたデザイナーのsaitoさんとは製作にあたっての色々やゲムマの流行、自作TCGの話など色々とお伺いしました。

アブストラクトなボードゲーム業界では、33,000円は普通との事で……みみっちい船長からしたら、それでゲームがいくつ買えるのかと微妙な計算をしてしまったわけですが、10回遊べば1プレイあたりの料金は3,300円。100回遊べば330円ですから、例えばお子さんと6年かけて遊ぶように考えたらどうでしょう。

将棋や囲碁もいいですが、ここは読みやすいゲームとして、アブストラクトの入口にCIFRA……それって素敵やん?

特に木製タイルと考えれば、そのくらいの金額はしますからね?

通常のタイル版は、既に年季の入った感じになっていたので、長期間遊ぶのには不向きです。マジで末永い目で見るのであれば、プレミアム・ウッド・エディション!声に出して読みたいカタカナ!プレミアム・ウッド・エディション!

他のゲームでも遊んでみた

saitoさんと、CIFRAの後でカルペ・ディエム!

もっと運要素のあるゲームをやりたかったわけですが、船長が開けたかったという理由でカルペ・ディエムとあいなりました。

先を読む力とドローする力は別なのか……?saitoさん点数あまり伸ばせずでした。
関係ないところで「5金和歌集」という謎の名言も生まれる展開でしたが、久々に!船長が!持ってるゲームで!勝利であります!!!!1

カルペ・ディエム面白いなぁ。星形にウロウロしつつ、得点稼ぎであります!

サークル紹介

「まさみね堂」は同人サークルで、アナログゲーム専門の仕事をしています。

現在メンバー3人+仮入部1人で、全員がゲームデザイナーです。
普段はゲームデザイン協力という形で他作品の作業を請け負い、テストプレイ協力や説明書の作成などしています。
今後は翻訳、試遊版ルールの提供も始める予定です。
オリジナル作品は、毎年コンペして勝ち残った人のゲームに制作費をカンパして発表しています。
各メンバーが他作品に携わってノウハウを学び、代表作をつくって独立までを支援するのがサークルの目的です。

https://sea-pot.blogspot.com/

他作品の紹介

CIFRAはタイル版、カード版を販売中。
それぞれゲムマ価格2,500円になります。

おまけ

CIFRAの文字を入れ替えると、AFRIC……つまり、1999年ノストラダムスの大予言の答えは、アフリカにあるんだよ!(な、なんだってー!)

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