分の悪い競りは嫌いじゃない……?
流石にこれは一般的?と思いつつ、このコーナーの充実を図りたいが為に作ってしまう!今回は、オークションという分野をご紹介します。「スーパーロボット大戦は買って積んだらクリア認定としてしまう!」こと星野☆船長です!
目次
オークションとは
日本語に直すと「競り」です(それはわかるよ!というのはさておき)
築地でサイン出して魚を競り落としている姿を思い浮かべますが、これって一般的なんでしょうかね。
今回は物品や権利など売りたい人に買いたい人達が集まって、一番高い金額を宣言出来た人が貰える……という流れを基本にしていて、それがゲームの世界でも楽しめるので、ボードゲームではメカニクスとして取り入れられている物が多くあります。
オークションの方法は色々あり、何度も入札の宣言が出来るオークションもあれば、1回宣言したらもうそれ以上は入札出来ないゲームもあります。
世間的には何度も宣言出来るオークションの方が多いですが、ボードゲームにおいては1回しか宣言出来ないオークションをよく見かけます。
何度も宣言出来るタイプは、一度パスの宣言をしてオークションに参加しなくても、後から入札出来る物があります。「ソフトパス」と呼ばれ、一旦様子見をして入札するかどうかを決められる、ゆるいオークションです。
一度パスしてしまったら、その物品のオークションに参加出来なくなるタイプのパスは「ハードパス」と言われます。
エリアマジョリティやセットコレクションの時と同じく、オークションはゲーム中に出てくる一つの要素となっている事が多いですが、個人的にはオークションだけで面白いゲームはいっぱいあるので、ちょっとした要素に使うのはもったいないような気もします。
オークションのゲームと言えば
七つの海でも、オークションの名作「モダンアート」にて、ほんのちょこっと紹介しましたが、オークションと言えばライナー・クニツィア先生ですね。モダンアートの時は名前だけ覚えておきなさいね!という投げやりな解説でしたが、今回はもうちょっとだけ書いてみましょう。
Wikiで見るとライナー・クニツィア作のゲーム、600以上あるそうです。驚きの量ですね。しかし、ゲーム大賞はあまりないのがクニツィアっぽい感じです。いつも受賞しないのは何故なのでしょう。2019年もラマで見事にノミネートだけ。無冠の帝王ではないですが、受賞は少なめです。
デジタルにも移植されている事が多く、iPhoneアプリやandroidでも楽しめるようになっています。
クニツィア三大競りゲー話はモダン・アートで書きましたが、クニツィアといえばジレンマを作る方でもありました。どんなジレンマ作るのさ!と言うと、これまた色々ですが、よくあるのが「あと1枚引く?」系です。うまくいくかもしれないけど、カードによっては負け……みたいな物ですね。
ジレンマについては、テーマと違うのでまた今度(クニツィアで何回も引っ張る)それでは、オークション要素を含むボードゲーム、どんな物があるのか見てみましょう!
電力会社
電力をたくさんの街に供給するゲームで、陣取り要素が濃いのですが発電所の購入でオークションが登場します。最初は買わないとどうにもなりませんが、ダメな発電所も多いので、必ずしも買い続ける必要はなく、遊んでいるうちにお金のやりくりが上手になるかもしれません。
緑色な作品ばかり作るFの人、フリードマン・フリーゼ作です。
倉庫の街
いずれは火災で燃えてしまう事が約束された倉庫の街で、自分の倉庫に搬入したり、倉庫が燃えないように防火したりするゲーム。並んだ順で購入権が手に入るけど、後で並んだ方が安い……計画的に遊んで?なゲーム。
ストラスブール
先日の更新で紹介したストラスブール!倉庫の街と同じく、シュテファン・フェルト作。色々な権利を、カードを使ってオークションします。カードの数値で勝負して、第3位までは買ったり売ったり影響力を持ったりと権利を得られます。オークションに使うカードの分配が悩ましい!(そして、カードを残しても得点にならないし、カードで得た商品も得点にならないし、商品を売ったお金すら得点にならない!)
詳しくは記事の方でどうぞ。クニツィアのお話も出てきます。
おすすめのオークション
モダンアートがとにかく一番好きなんですが、今回はラーを紹介します!
タイルをセットコレクションするゲーム。バッグからタイルを1枚引いてくるか、場にあるタイルをオークション。オークションする回数が1ラウンドにつき1人3回と決まっていて、オークションで競り落とすたびに使ったお金が交換されてしまう……なので、オークションで競り落とす物はタイルとお金。
競り落とすとタイルをぶっ壊す!な物騒なタイルもあるので、タイミングが難しいのです。
規定回数のオークションをやると、ラウンド終了まで暇になるのですが、残っている1人はタイルを引くか引かないか!というさっきのジレンマを楽しめるようになります。
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次回へ続く!
ゲームのメカニクスを順次紹介していますが、ちょっと違った切り口も楽しいのかな?と……内容を思いついたら、このコーナーでやろうかなと計画中であります。