グループSNE×コザイクのマーダーミステリーのシリーズはGM無しで遊べると書かれていますが、実際のところ本当に大丈夫なの?という心配もあるかと思います。
なので、ネタバレ無しで支援出来ればいいかな!と思って作ったマダミス支援の第2弾。「ダークユールに贖いを」をお送りします。
画像は全て、amazonから引用しました。
目次
基本情報
人数 | 7-9人 |
時間 | 180分~ |
発売 | 2020年 |
言語依存度 | 日本語版のみ |
ルールの複雑さ | 初マダミスには不向き。4,5作目以降にオススメ |
世界観 | 吸血鬼が登場するが、結果として現実とほとんど変わらない |
シナリオ概要
十年に一度、北の果ての町に吸血鬼たちが集まる。
https://mpb.cosaic.co.jp/
人間たちをどう扱っていくかを決める大集会の夜、その開幕直前に事件は発覚した。
見つかったのは黒く焦げた死骸。対立する2つの派閥、いずれかのナンバー2である吸血鬼が滅ぼされたのだ。被害者はどちらか? 睨みあう上位の吸血鬼たち。秘めた目的のため、事件解決に挑む新参者たち。見え隠れするヴァンパイアハンターの罠。そして、遠い過去からよみがえる旧き吸血鬼の影。
贖罪を果たしたのは誰なのか……?
登場人物
役職名のみ、五十音順で並べます。五十音に並べる事にシナリオ上の意味はありません。
- ウェイトレス
- オーナー
- ゴスロリ
- 従僕
- 枢機卿
- 伯爵
- パンクス
- プレイボーイ
- 令嬢

ダークユールは7-9人で遊べますが、この中から誰が未使用になるかはゲームが始まる前のキャラクター選択時に判明するようになっています。
キャラクターを決めていってしまうと、フルメンバーじゃなくて使用されないキャラでした!なんて事も有り得ます。
ちなみに7-9人となっていますが、フルメンバーで遊んだ方が面白いと思います。今までのマーダーミステリーでは、未使用と決まっているキャラで遊ぶと若干面白さに違いがあったと思いますが「ダークユールに贖いを」は未使用であってもきちんと役割を持っていて、全ての情報をきちんと読む必要があります。
ゲーム中や選択時には未使用になるかもしれないキャラクターであっても、全キャラクターの表紙に書かれた設定は読むべきでしょう。
初心者向け?
基本情報にも書きましたが、これは確実に何度か遊んだ上級者向けです。ガンツで言うと、1回クリアしてるのに残ったくらいの人達で遊ぶべきです。
初めて遊ぶとなると、情報量が多すぎてなんだかわからなくなったり、なかなか声をかける相手に困ってしまったりとあたふたしているうちに時間が過ぎてしまうともったいないでしょう。
個人的なおすすめは「何度だって青い月に火を灯した」「人狼村の祝祭」あたりを終わらせ、3つ目以降くらいに遊ぶと良いと思います。

GMなしで遊ぶ為に
河辺の夜の夢と同じ結論になりますが、GMは居なくてもなんとかなります。ただし、このシナリオに関して言うと「結末は知らなくても、準備しなければ情報が整理出来ない」という可能性が高くなるので、以下の事をアドバイスしておきます。
ここで書かれている情報は、参加を決めたら実際にシナリオが開始される直前までに手に入る情報です。
その場で初めて読んだり聞いたりするか、事前に知っておくかの差しかありません。そのネタバレも無理!という方は、ここで読むのをやめておいた方が良いでしょう。未知のシナリオのまま楽しむべきです(むしろ、よくここまで読んだ!偉い!)
各キャラクターの情報量
前回、河辺の夜の夢の記事でも似たような内容を書きましたが、このシリーズで一番情報量が多いシナリオです。間違いなく多いです。30分も読みこむように指示が入っています。
何故、こうなったかというと題材に吸血鬼が登場するからです。吸血鬼といえば、個人的なイメージは以下の感じですが……
- 見た目はかっこいい
- 不老不死の身体を持ち、美女を従えている
- 弱点があまりにも多く、実際は弱そう
- 結局、ゾンビとほぼ一緒では?
まあ、こんなモンですよね。
イメージから逸脱している事もないのですが、このシナリオでは吸血鬼についてあまり知らない人に向けて色々と丁寧に書かれている事が、読み込みの時間を増える要因であると考えられています。
自己紹介の時は注意
実際にシナリオが始まる前に知っておいた方が良い事として、この吸血鬼達は2つの陣営に分かれており、最終的には4つのグループに分別が出来ます。
誰がどの陣営であるか、どうしてそのような陣営に分かれているのか、また4つのグループが何なのかについてはネタバレに近くなっていくので詳細には書きませんが、シナリオを始める前に、そういった複雑な関係性について事前に知っていた方が良いかなと思います。
ちなみに、この情報はゲームを始める時に自己紹介をする手順があり、そこでとあるキャラクターが読み上げていく用紙に陣営やグループの記載があります。
この用紙は1枚しかありません。しかし、陣営を示すイラストがついていて非常にわかりやすい物になります。
また、吸血鬼についての基本的な知識の一部もここに記されており、1枚しかない為に情報格差が生まれる可能性があります。
ここを全員にメモをするよう推奨はされていませんし、自己紹介の順番を待っているので、聞き逃してしまうかもしれません。
平等に推理を進めたいのであれば、この用紙はコピーを取っていつでも誰でも見られるようにするべきでしょう。
個人のハンドアウトとエンディングブックを開かない限りは真相はわかりません。GMレスならば、この自己紹介の紙はコピーを取る事をおすすめします。
また、各キャラクターのハンドアウトの表紙にも案外情報は多く載っています。自己紹介の時、抜け漏れなく伝えた方が良いでしょう。
自己紹介は順次行われます。オススメは一言か二言程度、ロールプレイでセリフを言った後、最初のページの設定を読み上げが良いでしょう。
物語のはじまりも同様に
マーダーミステリーでは当たり前なので、ネタバレにはならないと思うので書いちゃいますが、なんと物語のはじまりで殺人が起きます。
そのあたりの情報が物語のはじまりに書かれています。これもシナリオを始めたら読む内容になりますが、自己紹介と同様に1枚しか紙がありません。
後から読み返したい!となっても読めない状況は格差を生んでしまう可能性があるので、こちらもコピーがあると良いでしょう。
なくても出来るとは思いますが、きっと情報が整理しづらいのでコピーがオススメです。
メモの取り方
このシナリオにおいては、カードの情報量がかなり多くなり、読んでいるだけで案外時間がかかってしまいます。このシナリオにおいては「カメラ撮影によるメモ」が許可されています。
カードを見せてメモを取って返すより、写真撮影しておいた方が良いでしょう。メモはカードとしての効果はありませんが、情報整理には役立ちます。
GMレスなら、スマホは充電しておきましょう。
アクション
こちらのシリーズではおなじみのシステムですが、初めてだとわけがわからなくなりそうなので、きちんと知っておいた方が良いです。河辺の夜の夢と同じですが、アクションはアクションを使う場面でのみ使用できます。
GMレスなら、フェイズとフェイズの合間にはよく確認をしておいた方が良いでしょう。
エンディングブックについて
制作陣による解説において、このようなやりとりをしています。
友野:あとは、エンディングを誰が読むかも、エンディングの分岐先ごとに変えました。
https://mpb.cosaic.co.jp/
桜井:マルチエンディングが過ぎますよね。10種類以上に分岐してます。
秋口:分岐先によってエンディングテキストを読むプレイヤーが異なる?
友野:異なります。いろんな結末がありますし、特定のキャラクターが死亡している可能性がありますので。
つまり、エンディングブックはみんなが初めて見る物だが、意外と複雑な事が書いてあるぞ!という意味です。
読み上げるキャラクターも異なったりするので、間違えないように気をつけなければいけません。
河辺の夜の夢同様に、読み上げる前にも注意があるので間違えないとは思いますが、よく分岐条件を確認して進める必要があります。
GMレスなら、エンディングブックの扱いには気をつけましょう。
もっと楽しむなら何を用意したらいい?
ダークユールは、コスプレもついでに楽しんで欲しいな~という感じがします。ウェイトレス、ゴスロリ、令嬢はそれっぽい仮装もしやすいし、オーナーは最低でもベストを着たらOKだと思います。プレイボーイはキャラが立ちやすいのではないでしょうか。伯爵、枢機卿あたりは年齢を上手く出せるような何かが良いですが、やはりマントや杖、帽子でしょうか。
ドン・キホーテに行って、一揃い集めてからスタートしたら、確実に楽しめます。
ロールプレイでカバーする部分で言うと、キャラクターが立ちやすいような役職が多いので、語尾や口調を工夫するだけできっと上手くいきそうです。
※友野詳先生がこの記事を紹介してくださっています!
コスプレするなら、オーナーは白いタートルネックに黒ジャケット、白マフラーとの事です!
中二病を刺激する一作で遊ぼうよ!
吸血鬼とかダークユールとか、どことなく中二病を発症している人達に刺さりやすいテーマで、かつ専門知識は特に要らずに始めても大丈夫!といたれりつくせりになっているところがたくさん垣間見える作品です。
ルナル・サーガやファイブリアが好きだったなら、是非ここは久しぶりの友野詳先生の世界を堪能してもらいたいと思います!
遊びたくなったらどうすればいいか?北本市で開催されているND-Pr、七つの海ゲーム会でリクエストしてください!
第2土曜:埼玉県戸田市 七つの海ゲーム会
第3日曜:埼玉県北本市 ND-Pr
特にND-Prの方でマーダーミステリーは力を入れていきたいと思っております。

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https://twipla.jp/users/sevenseas_blue

グループSNE ダークユールに贖いをposted with AmaQuick at 2020.10.25グループSNE(Group SNE)
グループSNE(Group SNE) (2020-04-24T00:00:01Z)
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