【すぐにオンラインTRPGが出来ちゃうよ!】
コロナ自粛で船長も本業が休業になって、先日更新したメナラを遊んだりしていたのですが、他に遊んでいたのはボードゲームではなくTRPGでした。
今までオンラインセッションは遊んだ事がなく、サイコロ振る醍醐味が失われそう……とか、思っていたのですが、どちらかというとオンラインの方が向いているな!という感じがしたのでした。
なので、オンラインでTRPGをした事がない人に向けて意外と良い物ですぜ?とご紹介出来ればと思い、今回は通常の勝敗記録ではなく、オンラインTRPGの記録です。
目次
オンラインでTRPGするにあたって
オンラインでTRPGをするにあたって、いくつか遊んでみましたが最初に、どの参加者にも必要な物を書きます。
- ルールブック
- PC
- マイク (PCに内蔵しているなら不要)
- ボイスチャットする為のアプリ
- なるべく周囲の音がしない場所
ルールブック
ルールを把握している必要はありませんが、ルールブックは全員が持っている事が前提になります。キャラ作成をする際にはルールブックを参照しないとスキル取得が出来なかったり、アイテム購入が出来なかったり、具体的に言うとSW2.5で言えば魔物知識の判定に成功したのに魔物の情報が得られなくなる等、どのプレイヤーであってもルールブックを参照が出来る事は肝心です。
ソード・ワールド2.5 ルールブックI (ドラゴンブック)posted with AmaQuick at 2020.06.14北沢慶/グループSNE(著), 輪くすさが・真嶋杏次(イラスト)
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SW2.5なら1冊1,000円程度なので気軽にご購入いただけるのでは?と思います(個人的にグループSNE好きというのもあるけれど)
パソコン
パソコンがないとオンラインTRPGは非常にツラいです。一応、スマホでも出来るとは思いますが、画面が小さいのでHPやMPが減ったりするような状況や写真を出したりもすると厳しくなってきます。
後は、他のアプリから通知が来てしまうと集中が削がれるというのもあります。
なので、パソコンでセッションする方が断然オススメです。
もし、スマホを使うのであればボイスチャットのみスマホにして、画面はPCで見た方が良いでしょう。
マイク、ヘッドホン、周囲の環境
ノートパソコンにはマイクが既についている、カメラが既についているという物も多くなってきたので、機能としてあるなら、マイクはわざわざつけなくても大丈夫かなと思います。
マイクをつけるのであれば、ボイスチャットに対応している物を選びましょう。最近はゲーミング用マイクつきヘッドホンが多く出回っているので、その中から安価な物で十分に使えるはずです。
一番肝心なのは、マイクが拾う音の範囲です。なんでもかんでも拾ってしまうマイクは、遠くで家事をしている音なども拾ってしまいます。
周囲の環境はなるべく静かな方が良いですが、無理な場合はマイクの集音する指向性を考えて購入すると良いでしょう。種類によって集音の指向性が全然違います。
船長の家には、何故かマイクの世界ではおそらく一番有名なSM58があるので使ってます。周囲の余分な音を拾わないのでありがたいです。このマイクの場合はマイクスタンドも必要ですが……
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ヘッドホンは、パソコンから音が出せたとしてもあった方が良いでしょう。場合によっては、パソコンから出た音をマイクが拾って、喋っている相手に声を返してしまいます。
イヤホンでも良いですが、長時間になると耳が痛くなる事もあるので、どちらかというとヘッドホンがオススメです。
パソコンの準備
オンラインTRPGを行うには、パソコンの中で大きく分けて2つを使い分ける事になります。
1つ目がボイスチャット、もう1つはTRPGオンラインセッションを進行する為のツールです。
ボイスチャット
ボイスチャットについては、Discordがオススメです。
Discordはオンラインゲームでのボイスチャットでよく使われていて、テキストチャットと一緒に使い分けが出来、個人にもメッセージを送ったりも出来ます。個人でDiscordのグループを作って、その中に人を呼ぶかどうか選べるようになっています。
5月はTRPGを多く遊んでいたので七つの海のDiscordも作ってあります。が、自粛が終わってしまってからはあまり使われていません。定期的にセッションが出来るのであれば、また使おうかな?くらいです。
オンラインセッションの愛好家の方々もDiscordを使われているようなので、ここは周囲に合わせてという意味でもDiscordを使っていくのが良いかと思います。もしかしたら、skypeやその他の何かを使っているグループもあるかもしれませんが、スタンダードはDiscordと思って間違いないです。(そういえば、昔はmumble使ってたなぁ……)
オンラインセッションツール
どどんとふ
昔から使われているオンラインでのTRPG用のツールで、様々な機能がついています。機能の紹介や操作方法を書き始めるととてつもない長さになるので、今回は簡単な紹介のみ、船長が試した機能のみを挙げます。
- ダイスロール
- マップ
- コマの配置、移動
- イニシアチブ管理
- キャラクター立ち絵
- チャットパレット
- 共有メモ
- トランプ
進行をするGMの場合はマップの変更の仕方やコマの増減、イニシアチブの管理、共有メモなどはよく知っておく必要があります。
プレイヤーとなる方は、ダイスの振り方とチャットパレットについてよく知っていれば、後は特に必要ありません。直感的な操作で全て出来ます。
欠点ではないですが、どどんとふはFlashが使われているので、近い将来html5版に移行が必要になるでしょう。
ユドナリウム
ゴブリンスレイヤーのオンラインセッションに参加した時に体験したユドナリウム。どどんとふで使った機能は全て可能でした。大きな違いとして、どどんとふではマップが2Dのみ、ユドナリウムは3Dにマウスでマップを動かす事が出来ます。コマも立体的に表現されます。
BGMの機能もついているので、シーンに合わせて音楽を鳴らす事も出来ます。どどんとふとダイスbotは似ている(同じ?)ので、システムによって遊びにくいという事はありません。
どどんとふは公式サーバで遊ぶか、自前のサーバにどどんとふを設置して遊ぶ事になりますが、ユドナリウムの場合はアクセスして遊ぶだけなので、遊ぶまでのハードルが低くなっています。
TRPGスタジオ
こちらは実験的に使ってみた物です。動画を作る為にある機能が多いのでリプレイ作成には良いかもしれません。
キャラ管理が機能の中に含まれているので、一度作ったキャラクターのデータを流用しやすいと思います。ただ、キャラクターシートのテンプレートを作ってからになるのと、キャラクター作成の時に名前から作らないといけないのは、ちょっと微妙……やはり動画作成用かな?というイメージです。
マップやBGMの機能はついているのですが、トランプはおそらく無理?なので、トランプを使うシステムの場合は、少々工夫が必要になります。
オススメは?
ユドナリウムが良いと思います。次点はどどんとふ。
他のツールでまだ試せていない物もありますが、どどんとふとユドナリウムの機能はどちらも豊富だし、プレイヤーとして遊ぶ場合は直感的な操作だけでわかる部分が多いので、好みの差のようにも思いますし、遊ぶだけならユドナリウムの方がお手軽に感じました。
遊んだシステム
新クトゥルフ神話TRPG
数回遊んでいて、1回目は自作シナリオ「チャイルド・プレイ」でした。自作するといつもホラー映画から着想を得たシナリオになっています。
ここ最近の自作シナリオはほとんど映画や漫画のままとなっていて「辱-にく-」「Dead by Daylight」「残穢」「ジェーン・ドウの解剖」などのストーリーを追うように作ってます。なので「チャイルド・プレイ」ではチャッキーを登場させました。
立ち絵の機能を使ってチャッキーの画像を出したりも出来ました。通常のTRPGセッションでは出来ないギミックを使えるのは楽しいですね。
海外のホラーはクリーチャーが出てくるタイプが多いので、クトゥルフ神話TRPGと親和性が高くて、シナリオを作るにはちょうどいいと思ってます。
色々なキャラクターがいましたが、ほとんど手足を食われ、世の中にはひどいクリーチャーがいるという事が理解できたでしょう。展開を読ませないクトゥルフっぽい見事なバッドエンドです!
2回目は伽藍堂書院の「ヒトニグサ」というシナリオを遊びました。参加された皆さん大満足のシナリオでした。資料の出来が良く、ファイルでも配布されていたので、これもどどんとふのマップに表示させるなどすると、かなり良い雰囲気。KPに謎の演技力を求められましたが、そこも楽しめました。
シナリオのネタバレになるので内容は詳しく書きませんが、キャラクターを作る時には少なくとも1名は女性である事が必要です(元々女性プレイヤーが多く、結果的にキャラクターも女性になりがちで見逃されているのかもしれません)
全員が男性設定だと、若干の破綻があります(KPが下手なだけという説も)
新クトゥルフ神話TRPG ルールブック (ログインテーブルトークRPGシリーズ)posted with AmaQuick at 2020.06.14サンディ・ピーターセン(著), ポール・フリッカー(著), マイク・メイソン(著), ほか(著), 坂本 雅之(翻訳), アーカム・メンバーズ(翻訳), ほか(翻訳)
KADOKAWA (2019-12-20T00:00:01Z)
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ロードス島戦記コンパニオン
スマホしかないというタイプの人達も交えてオンラインセッションをやりたかったので、TRPGスタジオのテストをしてみた回です。
とにかく簡単に遊べてルールに困らないシステムと考えた結果、大昔のシステムを引っ張り出す事になったのです。仮にSW2.5とした場合、スキルを参照したりするのも大変だし、それをキャラクターシートに反映させるのも大変かな?と思ったのです。
結果としてスマホで遊んで楽しむ事は出来ました。スマホで遊んだ人達を傍から見ている感じでは、画面が1つしかないのでDiscordからブラウザに変わったりする時には時間がかかったり、ステータスの書き換えやダイスを振るなどの作業1つ1つがPCより時間がかかっているイメージでした。
シナリオは、ルールブックに載っているシナリオ1を遊びました。
レベルが低いと1回しか攻撃できないので、お互いミスの連発。敵も味方も殺しきれない状況でした。2回目は最近発売された新しい方のロードス島戦記RPGのシナリオを旧ルールに置き換えて遊んでみましたが、敵が強くて逃げ帰るしかなく、一応救うべき人は救い出せていたというくらいでした。
ロードス島戦記 コンパニオン (コンプコレクション)posted with AmaQuick at 2020.06.14均, 安田(著), 浩, 高山(著), 良, 水野(著), グループSNE(著)
角川書店 (1989-09T)
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オンラインセッションの感想
オンラインセッションになると、熱量の高いシナリオは難しいのでは?という感じがしました。具体的には「必殺技を叫ぶ」などです。環境に左右されるので、出来る人と出来ない人が出てきてしまい、やりたいのに出来ない!という場面もあるのでは?
逆に向いているな!と感じるのは、ハック&スラッシュな系統のシミュレーションに近いタイプのシステムです。
これに気づいたので、次に予定しているオンラインセッションはDARK SOULS TRPGにしました。単純にサイコロを振る楽しさにくわえ、どう使うか考えられるので良いと思います。
お話ばかりで進む系統の物でも、演技がそれほど必要ない謎解き系も良いかな?と新クトゥルフの時に感じました。もっと謎解きの多いシナリオを作れば、オンラインセッションも盛り上がりそうだなと思い立ち、謎解き要素の強いシナリオも構築中です。
オンラインセッションやってみようかな?と思っているのであれば、まずはルールとして単純でお話が中心になる物で会話を楽しむタイプのセッションを遊ぶと良いと思います。
マスターをする人は、様々な機能を使う方法だけはよく覚えておけば、今までのTRPGよりも演出は深く出来るようになります。こっちの方が良いのでは!?と思う事も結構あったので、よく練習した上でチャレンジがオススメです。
練習はどどんとふでもユドナリウムで出来るので、是非チャレンジしてみてください。
今後もコロナ対策でゲーム会が出来ない状況が続くのであれば、オンラインセッションの比率を増やしてもいいかな?と考えています。
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