ボードゲーマーの雑学 マーダーミステリー

ボードゲーマーの雑学 Vol.007 マーダーミステリー

【たった一度だけの思い出づくり】

最近、流行りと聞いて何作か遊んでみたところなので、メカニクス紹介に近いかなという事で、後は何が楽しいのかを知ってもらえればいいかなという感じです。「魔人探偵脳噛ネウロの桂木弥子と誕生日が一緒で嬉しい」こと星野☆船長です!というわけで、この記事の公開日も誕生日というね!プレゼントはボドゲでいいよ?

年々こどおじ化が加速しております!こどおじとコジコジって響きが似てるよね!

と、初っ端の軽いギャグはこの辺りにして本題!

マーダーミステリー

2019年はマーダーミステリーが流行し始めているぞ!?と感じた年でした。ボードゲーム会の時に、いきなりマーダーミステリーってどうなんですかと聞かれたり。ちょっと調べた感じではTRPGに近いのかな~?と、なんとなくでいたのです。

マーダーミステリーを要約して説明すると、キャラクターを演じて会話や役割を楽しむゲームです。TRPGのように会話や役割を楽しむ物ですが、キャラクターは既に作られているのでキャラメイクの時間はありません。

与えられるキャラクターの内容の詳細は事前に知る事は出来ません。名前、性別、年齢のみなどが多いです。

男性キャラは男性、女性キャラは女性が担当した方が楽しみやすいですが性別があっている必要のないキャラクターも一部混じっているので、人数が合わなくてもなんとかなります。GMが進行するゲームの場合は、事前にある程度合わせてくれると思います。

ゲームとしての役割や特殊能力が与えられている事もありますが、それは人狼のようにシステマチックに行動する物ではなく、タイミングで使える物であったり、全員に能力の内容は秘密のまま使うタイミングが訪れる事もあります。

キャラクターには行動指針があるので、使い方に困ってしまう事はありません。たとえ困ったとしても、そのせいで面白さを損なう事は少ないと思います。

行動指針を決める物として得点のシステムがあります。得点を高くしようとするには特定のミッションをこなさなければならないので、迷うのであればその行動を取りましょう。

ストーリーはほとんどの場合、殺人事件が起きてその犯人を全員で探す事になります。今まで参加したマーダーミステリーは全て同じ形式でした。犯人はキャラクターに割り当てられる事もありますが、NPCが犯人という可能性もあります。

会話には、全体で話す時間や密談といって2人か3人で集まって話す事もあります。それぞれキャラクターの行動指針に沿って、話しかけたい人と話しましょう。密談の間にカードを受け取って情報を得たり、その情報を交換する等も多々あります。

どうしよう!と迷ったら、まずは持っているカードや自分の行動指針に沿って誰かと話しましょう。相手も誰かと話さないと情報が手に入らないし、犯人と疑われてしまう場合もありますから、積極的に関わろうとしてきます。

全てのマーダーミステリーではないと思いますが「嘘をついてはならない」というルールがあるゲームが多いです。

情報収集ができなくなってしまうからでしょう。ただ答えない自由は残っていますし「今は言いたくないなぁ」などと逃げる事もできるでしょう。

また、キャラクターによっては設定書によって「嘘をついてもよい」と書かれている場合があります。そのキャラクターにあたった人は嘘をついて撹乱する事が出来ます。

マーダーミステリーはマルチエンディングとなっていて、結果に良し悪しはないです。条件によってエンディングが変わっていきます。

先程の得点は物語において関係がなく、勝敗も特にありません。点数が高ければ勝利という事はありません。物語を楽しむ時間が過ごせていれば良いのです。

ボードゲームで遊ぶ人達からすると点数で競ったり、ベストエンディングを目指す事が全てではないのは不思議ですが、そういう物だと思って楽しんだ方が良いでしょう。あまり点数がどうこう言う人に出会った事はありませんが、一応、気をつけた方が良い事です。

ポイントを使って情報獲得やカードを使用して情報獲得など、ゲームとして機能している部分は、明快なルールでわかりにくいということはありません。

GMが主導している場合、わからない時や間違った時には教えてくれます。2時間以上かかる事が多いですが、だいたいは時間が早く感じます。

GM不要タイプとGM進行型があり、現在はGM進行型が主流のようです。

総合すると、TRPGと人狼の特性を併せ持った(ボードゲームで言う)レガシーなゲームという感じでしょうか。後は、謎解きや脱出ゲームの流行もマーダーミステリーにつながっているように思います。

去年、戸田日和で遊んでみようよという話になり、初めてのマーダーミステリーを体験する事になったのです。

体験したマーダーミステリー紹介

この後、今まで遊んだ作品の紹介に入りますが、ネタバレすると遊べなくなってしまうので、当然ですが全てネタバレ無しです。

約束の場所へ

人数6人
時間120分
発売2019年
舞台高校生達の旅行先
GM不要
遊べる場所パッケージ購入後はどこでも
ボードゲームマーダーミステリー~約束の場所へ~

ボドゲーマ: 約束の場所へ

大学生の旅行という設定を聞いて、大昔に遊んだPSPのinfinityを思い出したんですが……まあ、それはともかくキャラクターは学生が中心ですが、警察官と先生も出てきます。

恋愛成就の神社が出てきたり、プロローグで何やら昔の伝説の話が出てきたりするので、ファンタジーっぽい話の可能性もあるぞ~?なんて思いつつ。

で、旅行先で朝になると裕也というNPCが死んでしまい、その犯人を探していきます。

ただ、それぞれのキャラに与えられている秘密を暴かれないようにしながら遊ぶので秘密を暴かれないようにする=犯人なので情報を隠している!と捉えられてしまうかもしれないところがヒヤヒヤです。

マーダーミステリーのブーム火付け役となった作品なので、初めてにはちょうどいいかもしれません(手に入るなら)

楽しい時間を過ごせたという事で、その後少し空いて、自分で買ったマーダーミステリーにチャレンジです。

九頭竜館の殺人

人数7-9人
時間120分
発売2019年
舞台田舎の館でオカルト好き達の集まる降霊会
GM不要
遊べる場所パッケージ購入後はどこでも
九頭竜館の殺人

九頭竜館の殺人posted with AmaQuick at 2020.03.09グループSNE(Group SNE)
グループSNE(Group SNE) (2019-11-29T00:00:01Z)

5つ星のうち4.6

¥11,800 Amazon.co.jpで詳細を見る

ボドゲーマ: 九頭竜館の殺人

平日のクセにゲーム会にて、初プレイな人達が多かったので船長がGMとして遊びました。

降霊会を行った日に霊能者が死ぬという、オカルトな背景のお話。そんなストーリーなのでそもそも全員の出自があやしいし、出てくるアイテムも不思議アイテムが多いです。タイトルで気づいてねって事なんですかね!?クトゥルフのシナリオなんですねぇ。

マーダーミステリーでクトゥルフをやるっていう、まさにコズミックホラー。

何度だって青い月に火を灯した

人数6-7人
時間150分
発売2019年
舞台イタリアのマフィア組織
GM不要
遊べる場所パッケージ購入後はどこでも
何度だって青い月に火を灯した

何度だって青い月に火を灯したposted with AmaQuick at 2020.03.09グループSNE(Group SNE)
グループSNE(Group SNE) (2019-11-29T00:00:01Z)

5つ星のうち4.6

¥9,800 Amazon.co.jpで詳細を見る

ボドゲーマ: 何度だって青い月に火を灯した

北本市ND-Prのマーダーミステリー会にて。あれ……写真がない……!

マフィアの食事会。ボス引退から後継者の発表とみられていたが、食事会の最中にマフィアのボスが殺されてしまう。ボスの息子や組織ナンバー2、占い師にくわえ、死体のすぐそばで縛られていた男ロープマンなど、不思議な人も出てきます。

ストーリー的には、九頭竜館より好き。

バベルの末裔

人数8-8人
時間180分
発売パッケージ販売なし
舞台日本の芸能事務所
GM進行役が主催
遊べる場所制作サークルから要確認 https://www.finagainswake.tokyo/

マーダーミステリーについてツイートしまくっている夏雪さんが募集していたので、クオリティの高いマーダーミステリーが経験出来るのでは?と突入しました。

凄い準備力(じゅんびちから:無限力やオーラ力と読み方は同じ)

カラオケという場所をうまく使って進行されていたのが印象的。ディスプレイやマイクをふんだんに使っていたので、わかりやすい進行でした。芸能事務所の社長が死んで跡目争いをする事に。誰が社長になるべきか!という話がしたいのにみんなには秘密があるし、よく考えてみれば社長は不審死。犯人はこの中にいるのか!?

後は、無理せずロールプレイになる仕組みが優しかったです。特殊能力もお話の中でも使うし、ロールプレイするにもわかりやすい……なるほど、これが質の高いマーダーミステリーなのか!という、率直に言ってこのままだとパッケージ版には戻れなくなる感じがしました。

公演形式は場所の雰囲気も一度きりの体験を最高にする為に手伝ってくれます。

https://twitter.com/To_Blue_World/status/1213313134301040642

例えば、こんな感じ……準備力が強いぜ!

パッケージ版を応援したい

公演形式の物は本当に特別な体験が出来るという点において、素晴らしいんですがパッケージ版は、もっと頑張って欲しいなぁという感じです。

パッケージ版なら場所も時間も作りやすいので、一般的に広まってもらうには良い物だと思います。パッケージはGM役が必要なタイプでも良いんじゃないかなーという感じもします。

何故かというと、今まで遊んだパッケージ版でGM不要となっているシナリオには犯人ではない事が確定しているキャラクターがいる場合がありました。が、このキャラクターを演じるくらいなら、別にその人はGMでも良いのでは?と思うのです。

GMがシナリオを知らない状態で案内出来るように作ればいいのであって、無理にキャラクターを入れる必要がないのでは?むしろ、GMでも楽しいと思えるようなギミックが入った状態で、一緒にネタバレなく驚きながら遊ばせて欲しいなぁというのは、それほど難しくないように思うのですが……どうなんでしょう。

今後も流行する?

今度は新しいパッケージ版も出る事だし、今後どう進化するのかが楽しみです。繰り返し遊べるゲームの魅力とは全然違うので、マーダーミステリーは今しか体験出来ない、一度しか体験出来ないプレミアな時間を楽しむ、ちょっとリッチなゲーム……言ってしまえば、黄金体験ですよ。

たくさんのシナリオがゲームマーケットでも出てきそうですし、専門店も増えていますから、まだやった事ないよーという方は、ちょっと特別な体験をしにいくつもりでマーダーミステリー会や専門店に足を運んでみると良いと思います。

今まで、これはないわーと思うプレイヤーに会った事はないですし、GMがいるタイプの物はとても親切です。設定書も親切なので、どうしたらいいのか指針もあります。誰と仲良くすべき?みたいなところも書いてあったりで、最初の声掛けがしやすいのではないでしょうか。

敷居が高そうという方へ

船長もそう思っていました。もし、いきなりロールプレイとか無理!とか、推理しようとしても何をしていいか迷ってる間に終わっちゃいそう!時間がもったいないかも!なんて思うなら、こちらはいかがでしょう。

ミステリーナイト プレイブック Murder Mystery Table

ミステリーナイト プレイブック Murder Mystery Tableposted with AmaQuick at 2020.02.28E-Pin企画,城島和加乃
スモール出版 (2018-08-22)

5つ星のうち3.7

¥2,090 Amazon.co.jpで詳細を見る

シナリオを読みあわせるとストーリーが進み、推理の時間が終わったら結末を読み合わせるという最大5人で遊べるゲームブックです。

先日のゲーム会で教えてもらった本で面白そうだったのと、お値段的にも敷居が低いかな?という感じだったので、オススメです。

オンラインで遊ぶ

マーダーミステリーは、オンラインで遊ぶ試みもなされています。

https://secundusterra.jimdofree.com/murder-mystery/

オンラインで遊ぶとなると、チャットや音声のみで推理する事になるので、また少しプレイ感は変わってくるのかな?という感じはしますが、それはそれで楽しめるかもしれませんし、何よりデータ販売なので安価です。

こちらも始めるにあたっては敷居が低めになっているかな?と思います。シナリオには、ゴリラだったり腐女子だったりとネタ感もありつつ、シリアスっぽいタイトルも混じっているので、これはこれで気になりますね。

まず遊びたい!と思ったら

七つの海ではボードゲーム会の他に、マーダーミステリー会も計画中です。

是非、やりたい!と声をあげてください。最新のゲーム会情報はtwiplaからご確認いただければと思います。

Twipla最新情報
https://twipla.jp/users/sevenseas_blue

人狼村の祝祭

人狼村の祝祭posted with AmaQuick at 2020.12.25グループSNE(Group SNE)
グループSNE(Group SNE) (2020-04-24T00:00:01Z)
5つ星のうち4.3
¥3,735 (中古品) Amazon.co.jpで詳細を見る

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