ボードゲーマーの雑学

ボードゲーマーの雑学 Vol.012 映画とボードゲーム デスゲーム系映画特集

【人生すごろくだべ】

映画にはボードゲームっぽい場面や設定がいっぱいあるじゃないの!と思い立って始めたこの企画!

今回は「映画とボードゲーム」でも特定の映画を特集してみました。デスゲーム系映画の中でも「ゲーム」と名前がついている物がほとんどすべてです。

デスゲーム系映画とは強制的にゲームに参加させられ、人が死んでいくタイプの映画。日本の映画においては「ゲーム」のついた映画が多く、そのほとんどが何者かが仕組んだゲームに強制的に参加する事になり、結果として人が死んでいったり生き残ったりという物です。黒幕に迫っても無意味な事が多いです。

おそらくこの流れを作った映画はバトル・ロワイヤル、洋画ではCUBEが該当するのではないかと思います。ただ、バトル・ロワイヤルは肉弾戦や銃撃戦であり、知的な要素は薄めでした。CUBEの方も死んじゃうトラップがエグいのでスポーツ万能系の方が生き残れる感じでした。どちらかというと頭脳系の方が面白いですよね。

映画をよく見ている人ならわかると思いますが、地雷な映画多めです。レンタルする前にどのくらいの地雷なのか知ってもらえたらいいかも?という気持ちもあります。

映画の選定をしたのは「さあ、ゲームをしよう!」こと星野☆船長です!(映画「SAW」より)

各映画にはオススメ度がついていますが、低い評価の物はオススメしていないという意味なのでご注意くださいね?

目次

ライアーゲーム:ファイナルステージ

MovieWalker: ライアーゲーム:ファイナルステージ

オススメ度:★★★★☆

原作好きなので、ドラマから見てもらう前提です!

ドラマの続きは劇場で!

神崎直(戸田恵梨香) 秋山深一(松田翔太)の2人がライアーゲーム事務局が騙し騙されるゲームに挑みます。負けると借金が1億!金額が大きすぎて非現実っぽさもある映画。元々ドラマで放送されていて、そのフィナーレが劇場版になった物です。続きになるので、まずはドラマ版を見てからファイナルステージを見るのが一番オススメです。

登場ゲーム:エデンの園ゲーム

漫画には登場しなかったオリジナルゲームです。Wikipediaに詳しくルールが載っているので詳しい説明は省いてしまいますが、3種類のりんごから1つ選ぶだけで結果がわかる簡単なゲームです。

裏切ると大きな金額が手に入る仕組みにもなっている為、上手くいかなくなってしまうわけです。

このテーマはライアーゲームの根底にずっとある「協力しあう事」に通じている物で、劇場版でも変わらず描かれています。

協力しようよ!と思う心と、一人だけ裏切る事に成功すれば……と考えてしまう人間臭さのせめぎあいは面白いです。原作マンガは甲斐谷忍先生。他の作品の中では異能の天才が登場する事が多く、主人公の1人秋山もそちら側ではあります。天才が周囲よりも数段上の発想で切り抜けたり謎を解いたりしている事が多い中、ライアーゲームは協力する事が肝心というテーマが頭一つ出ている感じです。

一言感想

ドラマ版は原作の漫画との違いを探すのもまた楽しいかと思います。キャラが立ってる映画は見やすいですね!

シンデレラゲーム

MovieWalker: シンデレラゲーム

オススメ度:★☆☆☆☆

ツッコミ入れまくりながら見るか、出演者のファンにはオススメです。

売れないアイドル達の仁義なきカードバトル

売れないアイドル達が島に集められて、生き残りを賭けたゲームに参加させられる……という意味不明に近い設定のゲーム系映画。

バトル・ロワイヤルをリスペクトしているのか「これから皆さんには殺し合いをしてもらいます」的な発言があったり、ルール説明中に1人が逆らって死んだり、もはやゲーム系映画のお約束ですね。人狼ゲームでも、よくルールに逆らって死ぬ系の人がいるので、これはしょうがない事。

映像がアレな出来なので、そこを我慢しながら見てもらう事になります。どんでん返しもあるので、チープな映像に我慢出来る人は最後まで頑張ってみてください。

登場ゲーム:シンデレラゲーム

映画のタイトルと同じタイトルのゲームですが……ゲーム内容が凄い。シンデレラゲームは売り出す予定のアイドル1人を決める為に、1vs1の勝負に勝ち続ける必要があります。シンデレラゲームは2つのフェイズに分かれています。

カード探索フェイズは、島に隠されたカードを探す事です。島には色んなところにカードが隠されているというか落ちているので、それを拾います。

暴力行為は禁止ですが、探索中にカードをひったくっても大丈夫です。ひったくられたからといって反撃するとゲームオーバーで死んでしまったりします。

夜になったら、対戦フェイズになります。

対戦フェイズでは、探索で拾ったカードを使ってカードバトルが行われます。

ちなみに、カードの内容は基本的に3種類。王子、継母、魔女で、継母は魔女に勝ち、魔女は王子に勝ち、王子は継母に勝つ、三すくみです。

つまり、じゃんけんです!

カードを出せる回数は1回。あいこの場合はもう1回勝負が続きます。

相手がどんなカードを持っているかを調べたりすれば、勝率は高まるかもしれませんね!

特殊カードもあり、謎のポイントを使用する事で購入可能ですが、チートカードが多いので、完璧に運ゲーです。自分からポイントを手に入れる方法はありませんが、行動次第です。

後は探索フェイズでカードを大量に持っていればあいこで持久戦勝利という可能性もありますが、そもそも一発勝負の運ゲーですからね。

一発負けでなければまだ納得なのですが……

一言感想

本当に一言で言ってしまうと、あまり面白くないです。ただ、アイドル業界ってこういうグダグダで理不尽な物なのかも?と思わされる点は納得。アイドルの皆さん、頑張ってください……!

キングゲーム

MovieWalker: キングゲーム

オススメ度:★☆☆☆☆

時間が無限にあると思ったら、見るのもオススメです。

江川達也 第2回監督作品

男女10人が奇妙な部屋に集められ、王様ゲームを行う事になる映画です。多分、これで全て説明したと思います。王様ゲームの結果で派手な事件が起きる事もないです。SMな描写が出てくるのは江川達也らしいですが、それだけかも……

登場ゲーム :王様ゲーム

みんなで番号か王様と書かれたくじを引いて、王様になった人が番号を指定して、その番号の人達が命令に従うというゲーム。男女10人に10日間の王様ゲームをやれ!という謎の状況が発生し、王様ゲームが行われます。

王様ゲームのルールどおりであって、それ以上でもそれ以下でもなく……話はゲームを中心に進むが、それ自体がギミックというわけでもなく……

王様ゲームと言えば、キングゲームより後にそのまま「王様ゲーム」という映画もありまして!どちらかというと、そちらがオススメ。次で紹介します。

一言感想

江川達也っぽいけど、漫画を描いてもらった方がまだ良い。

王様ゲーム

MovieWalker: 王様ゲーム

オススメ度:★★★☆☆

アニメを見てもいいかも。

次々とクラスメイトが消えていく

メールが届いて、その指示に従うかどうか。そんな簡単なゲームにとあるクラスが巻き込まれ……ケータイ小説が元になった映画です。関係ないけど、ケータイ小説っていう響きが、もはやちょっと古臭い感じ……内容の面白さとは無関係ですがね!

登場ゲーム:ゲームではない

王様からクラス全員にメールで指令が届き、それに従わなければならないという、まさに「これはゲームなのか!?」ですね。一方的に従わされるのみで、合格なら生き残り、不合格なら存在抹消というごく単純なお話です。

オカルト要素が結構多めなので現実感はあまりなく、ご都合主義な感じもしますが、クソゲーでも一緒に遊んでくれる人達ばかりで何より。

存在抹消というのは、その人自体がいなかった扱いをされます。先生に聞いてもそんな人は知らないというし、もしかしてホラーなんでしょうかね?

たまにエチエチな指示が飛んでくるので、そこに期待する男の子達もいると思うよ?

一言感想

ファンタジックな物が多すぎると、仮にゲームが成立してても現実感が薄いかもしれない。ホラー映画として見た方が良いです。

ジョーカーゲーム

MovieWalker: ジョーカーゲーム

オススメ度:★★☆☆☆

D機関シリーズじゃありません。

義務教育延長法?

学力低下の対策として日本が打ち出した政策が義務教育延長法……ゲームに勝てば推薦がもらえるが、負けたら矯正施設送りという、1行で説明したらどこが義務教育延長なのかさっぱりわからない物です……が、まあ、映画だから!

主人公は空気を読んでいるふりをしつつも、結局は自分が良ければそれでいい的なキャラクターと言われていますが……そもそも出番が少ないです。

ゲーム内容:ババ抜き

ジョーカーを含むトランプのカードを、それぞれが手札として持ちます。手番が来たら隣の人からカードを引いて、同じ数字が手札に揃ったら捨てます。ジョーカーが残った人の1人負けというトランプでは一番と言っていいくらい有名なカードゲームです。説明なんかいりませんでしたね!?

ジョーカーゲームでは「手札を公開する」や「手札を交換する」が出来ます。つまり、このゲームで勝ち残ろうと思ったら、手札を公開しあって、ジョーカーを持っていない事を明示した後、カードを捨て札にしていけば終わり……!

船井(賭博黙示録カイジ)じゃなくてもすぐに思いつく攻略方法ですね。

何しろ、手札交換も出来ますからね?

もう1つ重要なルールがあり、契約を交わす事で勝ち馬に乗る事が出来ます。契約したプレイヤーはカードを譲渡、委託してゲームから抜けます。受託したプレイヤーが勝てば一緒に勝利、負けたら一緒に敗北という……自分の進路を他人任せにするルールです。

一言感想

意外と面白い設定かな?という部分もある……惜しい。アイドルを見る映画として見れば良いんじゃないでしょうか。続きもありますよ!?

ジョーカーゲーム 脱出

MovieWalker: ジョーカーゲーム 脱出

オススメ度:★★★☆☆

1作目よりこっちの方が面白いと思います。

矯正施設でのお話

前作で敗北すると入れられる施設で今度は脱出ゲームが始まる!7人で協力しないとクリア出来ないが、最後まで生き残れるのは2人……謎解きと裏切りと協力の中、トラップにかかれば終わり……1作目は気絶する程度のぬるいゲームだったけども、今作ではちゃんとデスゲーム!死んでしまう恐怖とも戦う事になります。タイトルどおり、やっぱりババ抜きもあるよ!

登場人物は七つの大罪に沿った設定がされており、動物も割り当てられています。(1回目) 次々と死んでいく仲間……そして意外な結末!

登場ゲーム:脱出ゲーム、ババ抜き

脱出ゲームというと今は実際に楽しめる施設もあるそうですが……ここでは一歩間違えれば死ぬトラップ込みの脱出ゲームです。それぞれが独自にアイテムを持った状態で部屋の謎を時間内に解いていく必要があります。

一言感想

デスゲームは、やっぱり死ぬって要素が重要だと思いました。

カイジ 人生奪回ゲーム

MovieWalker: カイジ 人生逆転ゲーム

オススメ度: ★★★★★

高いエンタメ度と、高いゲーム性……物語の中心にゲームがある!

大人気コミックが原作!

福本伸行先生の名作賭博黙示録カイジを元にして作られた映画。特に人気の高かった黙示録時代の部分を映画化。カイジは藤原竜也、利根川は香川照之が原作の雰囲気を壊さずに演じております。さっきチョロっと出てきた船井は山本太郎です。

登場ゲーム

限定じゃんけん

プレイヤーは何十人も集められて1つのフロアにいます。全員グーチョキパーの3種が描かれているカード5枚、計15枚を持ち、胸には星を3つ装着。任意でお金を1000万まで借りた状態でゲーム開始です。

勝負したいと思ったらお互いの合意の上で勝負台へ行き、カードを掛け声に合わせて出し、じゃんけんと同じルールで勝敗が決まります。勝敗に合わせて星の移動をします。

星を3つ以上持った状態でカードを全てなくすとゲームクリアとなり、後で星を売却する事が出来ます。

相談やカード譲渡、星の譲渡、交換は自由に出来ます。お金を使用して交渉も可能です。

ブレイブメンロード

鉄骨の上を渡って向こう岸まで行くだけの簡単なゲームです。ただし、鉄骨は高層ビルにかかっているので、落ちたらそこでゲーム終了で人生も終了となります。心理戦というよりは、極限状態での心理を描く為の競技ですね。

原作での鉄骨渡りのシーンは結構好きです。途中で人生に例えられたりしてるところも、実に漫画らしい。

Eカード

皇帝側と奴隷側に分かれて行う2人専用ゲームです。4枚の市民と1枚の皇帝、または1枚の奴隷を持つ2つの陣営となり、1ターンに1枚、お互いがカードを出して勝敗を決めます。皇帝は市民なら勝利、奴隷なら敗北、市民は奴隷なら勝利、皇帝なら敗北、市民同士はあいこで勝負続行となります。

どのタイミングで皇帝を出して切り抜けるのか!またそのタイミングを読めるのか?あえて同時に出すのではなく、先攻と後攻の順でカードを出す事で心理戦の度合いが増しているゲームです。

一言感想

兵藤会長との勝負も欲しかったが、ダメ…………!尺が足りず…………!

カイジ2 人生奪回ゲーム

MovieWalker: カイジ2 人生奪回ゲーム

オススメ度: ★★★★☆

1と比べると、ちょっと地味……それが原作っぽいところでもあるんですなぁ。

カイジ続編!

先程のカイジ続編です。お馴染みの共闘からの裏切り展開や、人を信じる心という感じのカイジの生き様はやっぱり2作目でも受け継がれていますね。

原作コミックで言うところの破戒録にあたる部分をアレンジしつつ映画化。「ところがどっこい」でお馴染みの一条も登場します。

なんと利根川や船井も登場しますよ!

登場ゲーム

今回も複数のゲームが登場します。

姫と奴隷

3つの扉の中に1つだけ正解の扉があります。1回だけ扉を選んで正解なら勝利!負ければライオンに食われるという運ゲー。ただし、正解を知っている人達からヒントがもらえます。正解を知っているだけで正解させたいか不正解にさせたいのかはわかりませんので、よく吟味して答えを選びましょう。

パチンコ「沼」

帝愛グループの接待用パチンコマシン。どんどんパチンコ玉を吸い込むので沼と言うダサい名前がついています。一発大当たりで今まで吸い込んだ玉を全て吐き出すという一発台なので、1つでも玉が大当たりに入れば勝利です。

しかし、イカサマに次ぐイカサマが仕掛けられていて、この沼は経営者が出したいと思った時しか大当たりが出ない設定になっていたのです……!

一言感想

2で完結したっぽい感じになっていますが、ザ・ファイナルに続きます。レンタルは近々始まる模様。原作好きなら全部楽しめるはずです。

JUDGE/ジャッジ

密室に集められ、手錠につながれた人々の本性が、暴かれる……!

オススメ度: ★★☆☆☆

デスゲーム路線なら、十分の出来でしょう!

いらない人間は誰か

どこともわからない密室に7人が集められ、それぞれ動物のマスクをかぶせられています。手錠をかけられているので体の自由はそれほどありません。

登場人物は七つの大罪に沿った設定がされており、動物も割り当てられています。 (2回目)

そこでゲームを行うように言われ、それぞれの人物について隠しておきたい悪い側面を暴かれてしまうのです。

登場ゲーム:多数決

特にゲーム名はないので、わかりやすい名前をつけました。要するに多数決で一番得票したら吊るされて死ぬというゲームです。ターンの始まりにプレイヤーのうち、1人がどれだけクズなのか、悪い人間かを示す証拠が開示されます。

その後、一番不必要である人間に投票するよう指示が来て誰かに投票します。自分自身への投票も可能です。最多得票した人物が死亡します。

生き残った人は、不必要でない人間となります……?

一言感想

ネットでは酷評も多いですが……まあ、このくらいの規模感の映画があってもいいかなぁと思います。もうちょっとネタバラシして欲しいというのはありますけども、ね?

映画が好きで、どうしても良い物だけを見たいというスタンスではないので、ハズレだなと思っても、それなりに楽しんでいる自分がいる……

インシテミル 7日間のデス・ゲーム

MovieWalker: インシテミル 7日間のデス・ゲーム

オススメ度: ★★★★☆

またしても藤原竜也が出演。他の出演者もゴージャスでリングで有名な中田秀夫監督なので、これは外れない!(かな?)

これは心理学の実験バイトです

時給112,000円というわけのわからない金額で募集されている心理学の実験バイトに応募してみると、暗鬼館なる場所で7日過ごせという話。ルールは登場ゲームをお待ちください。

デスゲームな映画なので、見てる人達はみんな死んでしまうな!?とわかるわけですが、事件が発生するまでは呑気なバイト達。

ミステリではよくあるアレが起きたりとかするので、安心して見られるデスゲームですね。

登場人物が、きちんと与えられたゲームをやってくれるので「こういうのでいいんだよ」と思っちゃいました。これまでに紹介していた映画だと、ゲームって書いてあるのに運だけだったり、主催者のずっこけ采配が起きたりするわけじゃないですか。そういう事がなく、ゲーム観戦として楽しい作品です。

登場ゲーム: 殺人ゲーム

  • 暗鬼館で7日過ごすだけの簡単なゲーム
  • 22時以降は、割り当てられた個室に居なければならない
  • 事件が起きたら、探偵となって犯人を多数決で決める
  • 犯人決定後、その犯人を投獄する
  • 7日目を迎えるか、生存者が2名となって実験が続けられないと判断されたらゲーム終了

個室には、それぞれに違う武器が箱に入れられていて使用できます。ミッションをこなすとバイト料が増額する仕組みなので、事件を起こしてしまう人もいます。しかし、金額が増えたところで殺人までやるでしょうかね……?

一言感想

期待しすぎると失敗しちゃうかも……おそらくデスゲーム系映画に必要なのは豪華キャストではない……どちらかというとゲームの細かいディティールかな?インシテミルはその点ではそこまで悪くないと思います。

次回!ついに人狼ゲーム登場!

ボードゲーマーの雑学、次回も映画とボードゲーム編です。人狼ゲームシリーズについて、ボードゲーマーの観点から見ていきます!

にほんブログ村 ゲームブログ アナログボードゲームへ
にほんブログ村 ゲームブログ アナログカードゲームへ

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です